研究課題
若手研究(B)
浸潤性膵管癌の間質におけるルミカンの発現は、癌の浸潤や予後の悪化と関連があることが報告されている。今回、遺伝子導入法を用いて、培養膵臓癌細胞によって分泌されるルミカンの機能について検討した。ルミカン過剰発現膵癌細胞は、分子量70kDaのルミカンを過剰に分泌し、それに伴いERKが活性化した。また、遺伝子導入したことにより細胞増殖能が亢進するとともにラミニンに対する接着能が増加した。さらに細胞浸潤能が抑制され、それに関連してMMP-9の活性が抑制された。一方、siRNAを用いてルミカンの発現を抑制すると逆の結果が得られた。このことから、膵臓癌細胞によって分泌される70kDaのルミカンは、膵臓癌細胞の増殖や浸潤に重要な役割を果たしていると考えられた。
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