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2011 年度 実績報告書

気管支喘息・間質性肺炎モデルマウスにおける亜鉛キレート剤の効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 22790758
研究機関広島大学

研究代表者

岩本 博志  広島大学, 病院, 病院助教 (60457398)

キーワード亜鉛 / 気管支喘息 / 間質性肺炎
研究概要

ダニ抗原モデル喘息モデルにおいて、亜鉛キレートによる効果を検証した。ダニ抗原投与モデルマウスに、溶媒のみ投与した群と亜鉛キレート剤TPENを2.5mg/kg,5mg/kg,7.5mg/kg,投与した群で予備実験を施行した。4群における気管支肺胞洗浄液中の好酸球はそれぞれ(20.3%±6.0%,16.6%±7.2% vs 14.8%±7.6% vs 6.4%±2.4%)と用量依存性に減少しており、7.5mg/kg投与群では溶媒投与群と比較して有意な減少を認めた。気管支肺胞洗浄液中の他の細胞分画に関しては有意差を認めなかった。
この結果をもとにダニ抗原投与/TPEN投与群(7.5mg/kg)、ダニ抗原投与/TPEN非投与群、ダニ抗原非投与/TPEN投与群(7.5mg/kg)、ダニ抗原非投与/TPEN非投与群の4群で各群6-7匹で実験を施行した。ダニ抗原投与群では気管支肺胞洗浄液中の好酸球数は平均20.2%であり、疾患モデルには問題を認めなかった。まず毒性についての検討を行い、ダニ抗原非投与/TPEN投与群において体重減少認めず、気管支肺胞洗浄液の細胞分画についても細胞数増加認めずマクロファージ97.9%と、ダニ抗原非投与/TPEN非投与群と同様の結果であった。しかし治療薬の効果については、この実験においてはTPEN投与群では有意な気管支肺胞洗浄液中の好酸球の低下を認めなかった(20.3%±5.1% vs 20.2%±4.8%)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

喘息モデルマウスに対するTPENの効果について再現性の確認に追加実験を必要としているため。

今後の研究の推進方策

今後は喘息モデルマウスに対するTPENの効果について薬剤の用量について再度検討していく予定である。また間質性肺炎モデルマウスについての効果も検討中である。

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公開日: 2013-06-26  

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