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2010 年度 実績報告書

喘息に特異的な肺胞マクロファージのポピュレーションにおける補助シグナル分子の役割

研究課題

研究課題/領域番号 22790768
研究機関順天堂大学

研究代表者

原田 紀宏  順天堂大学, 医学部, 助教 (10465065)

キーワード肺胞マクロファージ / 喘息 / 補助シグナル分子
研究概要

マクロファージには、複数のポピュレーションが報告されている。細菌や死細胞を貪食する古典的活性化マクロファージやIL-4、IL-13刺激下に誘導される選択的活性化マクロファージなどがそれらに該当するが、肺胞マクロファージ(AM)のポピュレーションの詳細については明らかではない。一方、マクロファージは抗原提示細胞(APC)であり、T細胞活性化には、樹状細胞を含めたAPCからの補助シグナルが必須である。T細胞が持つ多様な機能は、多種の補助シグナル分子の介在の有無により制御されると考えられている。本研究では、喘息に関わる特異的なAMのポピュレーションおよびAM上の補助シグナル分子の役割を明らかにすることを目的としている。本年度は、OVA抗原感作と誘発による喘息モデルマウスとコントロールマウスにおける肺胞洗浄液中のAMについて解析を実施した。マクロファージの各ポピュレーションの代表的なマーカーに加えて、AM上の補助シグナル分子の発現を解析した結果、コントロールマウスと喘息モデルマウスの肺胞洗浄液中AM間で異なる発現パターンを呈した補助シグナル分子に着目するに至った。現在、AMのポピュレーションをさらに詳細に解析するとともに、この補助シグナル分子を中心に、得られたポピュレーションの機能を解析中である。次年度においては、AMを欠失させた喘息モデルマウスの系に、ex vivoで調整したAMを気道に移入し、喘息モデルマウスにおけるAMの役割を解析する。また、すでに樹立している補助シグナル分子の中和抗体を用いてAM上の補助シグナル分子の役割を解析する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] TIM-1 signaling in B cells regulates antibody production.2011

    • 著者名/発表者名
      Juan Ma
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications

      巻: 406 ページ: 223-228

    • 査読あり
  • [学会発表] TIM4 regulates asthmatic response in a murine model of asthma.2010

    • 著者名/発表者名
      伊藤潤、原田紀宏
    • 学会等名
      第14回国際免疫学会議
    • 発表場所
      神戸国際展示場(兵庫県)
    • 年月日
      2010-08-26
  • [学会発表] Secretion of wound-induced TGF-β1 and TGF-β2 enhance airway epithelial wound repair via HB-EGF and TGF-α.2010

    • 著者名/発表者名
      原田紀宏
    • 学会等名
      第14回国際免疫学会議
    • 発表場所
      神戸国際展示場(兵庫県)
    • 年月日
      2010-08-24

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公開日: 2012-07-19  

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