• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

RNA干渉法による二次性副甲状腺機能亢進症進展に関する病態の解析

研究課題

研究課題/領域番号 22790807
研究機関東海大学

研究代表者

金井 厳太  東海大学, 医学部, 助教 (00535221)

キーワード慢性腎不全 / 二次性副甲状腺機能亢進症 / RNA干渉
研究概要

我々は慢性腎不全においてRNA干渉による分泌蛋白の制御が可能であることが明らかとした。そこで、カルシウム代謝の重要臓器である副甲状腺の病的腫瘍化をモデル動物に誘導し、RNA干渉によるホルモン抑制が組織に与える影響について検討した。5/6腎摘腎不全ラットに高リン食を8週間投与することによりモデル動物が作出される。このモデル動物の血中に分泌される副甲状腺ホルモン量を測定した。モデル動物へ麻酔下で頚部切開を加えて、直視下において31G針を用いて副甲状腺局所へホルモン遺伝子抑制のためのsiRNA投与を行った。投与群9匹、対照群2匹の血清を手術前3ヶ月より1週間おきに採取した。この結果、高リン食を与えたモデル動物ではおよそ4週間で副甲状腺ホルモンが高値となり持続した。モデル動物における試薬投与後の副甲状腺ホルモン濃度の平均値は458±262pg/mlであり投与前値に比して約82%を示した。投与による抑制効果は限定的ではあったが持続していた。効果が限定的である理由には疾患レベルの個体差および腎不全病態の進行に伴う副甲状腺ホルモン基礎分泌の増加が考えられた。また、生体へのsiRNA投与は速やかな分解によって失活するが、本実験においては非ウィルス性ドラッグデリバリーシステムであるアテロコラーゲンを利用しており効果の持続を助長させた可能性が示された。現在、同様の実験により副甲状腺組織変化を観察中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Gene therapy for secondary hyperparathyroidism2010

    • 著者名/発表者名
      Kanai G, Fukagawa M
    • 雑誌名

      Clinical Calcium

      巻: 20 ページ: 1052-1059

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi