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2011 年度 実績報告書

パーキンソン病原因遺伝DJー1による酸化ストレスの防御機構

研究課題

研究課題/領域番号 22790809
研究機関北海道大学

研究代表者

仁木 剛史  北海道大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (90377193)

キーワード酸化ストレス / 活性酸素 / DJ-1 / パーキンソン病
研究概要

パーキンソン病は、中脳黒質のドーパミン神経が変性・脱落することによって、運動障害が発症する疾患である。ドーパミン神経の変性は、諸説あるが酸化ストレスによるとの報告がある。DJ-1は癌遺伝子産物として報告され、後にその変異によりパーキンソン病を引き起こすことが示されている。さらにDJ-1は酸化ストレスを防御する遺伝子群のマスター転写因子であるNrf2の安定性を促進することが示されている。我々のグループでは、創薬を目的にDJ-1に結合する化合物として同定したcompound Bが酸化ストレスによる神経細胞死を抑制することを報告している。そこでcompound Bの神経細胞死を抑制機構の解明を行った。酸化ストレス応答配列をルシフェラーゼ遺伝子の上流に連結したレポーター遺伝子を細胞に導入してNrf2転写活性化能を検討したところ、過酸化水素による処理単独より、過酸化水素とcompound Bの添加により増加することが示された。この反応はNrf2タンパク質を安定化し、発現量を増加させることにより引き起こされることが明らかとなった。さらに、この安定化作用をのメカニズムを検討したところ、DJ-1はPTENの酵素活性を抑制することに注目して検討した。その結果、PTEN抑制作用は酸化ストレスによりDJ-1の酸化修飾されることで抑制されること、さらにcompound Bにより、DJ-1の酸化が抑制され、PTENの阻害作用が持続することが示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Oxidative stress-response by DJ-1 and its binding compounas2011

    • 著者名/発表者名
      仁木剛史
    • 学会等名
      Neuroscience 2011
    • 発表場所
      Walter E.Washington Convention Center(アメリカワシントンDC)
    • 年月日
      2011-11-12
  • [学会発表] バーキンソン病原因遺伝子産物DJ-1とその結合化合物による酸化ストレス誘導Nrf2転写活性化能に対する影響2011

    • 著者名/発表者名
      仁木剛史
    • 学会等名
      第84回日本生化学会大会
    • 発表場所
      国立京都国際会館(京都府)
    • 年月日
      2011-09-22

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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