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2012 年度 実績報告書

陽電子放射断層撮影法によるレヴィ小体型認知症の客観的鑑別診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22790836
研究機関独立行政法人放射線医学総合研究所

研究代表者

島田 斉  独立行政法人放射線医学総合研究所, 分子イメージング研究センター, 研究員 (10422239)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードPET / 認知症 / レヴィ小体型認知症 / 鑑別診断
研究概要

レヴィ小体型認知症(DLB)はアルツハイマー病(AD)に次いで多い変性性認知症であり、ADやパーキンソン病(PD)とならび、医学的にも社会的にも最も重要な疾患の一つである。適切な治療やケアを行う上で、DLBとADの鑑別を厳密に行うことが重要だが、DLBの診断基準は特異度は95%以上と高いが、感度は32%と極めて低い。これまで我々は、アセチルコリンの類似体に11Cを標識した[11C]MP4A・[11C]MP4Pを開発し、陽電子放射断層撮影法(PET)による脳内アセチルコリンエステラーゼ(AChE)活性測定法を確立し、本法のADやPDなどの疾患の病態評価における有用性を示してきた。我々はDLBにおいては、広範で重度な脳内コリン神経系の障害を認めること、さらに脳内コリン神経系の障害の程度は従来報告されているADにおける障害よりも重度であること、を報告した。しかし、PETによる脳内コリン神経系の機能評価が、両疾患の鑑別にどの程度有用であるかは明らかでない。本研究の目的は、ADとDLBにおける脳内コリン神経系の障害の程度および広がりの差異を把握し、PETを用いた脳内AChE活性評価による両者の鑑別診断法を開発することである。
平成24年度は前年度に引き続き、DLB、AD、健常高齢者を対象にPET及びMRI検査、神経学的評価、認知機能評価を行い、PETの動態解析などを行った。その結果、DLBにおいては脳内のいずれの部位でもADより重度で広範な脳内コリン神経系の障害を認めること、楔前部におけるAChE活性値を指標とすると両者を最も良好に弁別できること、認知機能障害が軽度な症例においても同鑑別診断方法が有効であることを示した。一連の研究で、当初の目的である脳内コリン神経系の機能評価による両者の鑑別診断法を確立した。研究成果は国内外で学会発表、招待講演を行い、現在論文投稿作業を行っている。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (5件) (うち招待講演 4件)

  • [学会発表] Dementia with Lewy bodies can be well-differentiated from Alzheimer‘s disease by measurement of brain acetylcholinesterase activity by PET2013

    • 著者名/発表者名
      島田 斉
    • 学会等名
      THE 11th INTERNATIONAL CONFERENCE ON ALZHEIMER'S AND PARKINSON'S DISEASES
    • 発表場所
      Firenze Fiera Congress and Exhibition Center, Florence, Italy
    • 年月日
      20130306-20130309
  • [学会発表] Molecular imaging systematics of the neurodegenerative dementia2012

    • 著者名/発表者名
      島田 斉
    • 学会等名
      震災復興分子イメージング国際シンポジウム「神経変性疾患の分子イメージング:その将来展望」
    • 発表場所
      東北大学艮陵会館, 宮城
    • 年月日
      20121004-20121004
    • 招待講演
  • [学会発表] 日常診療を変える認知症画像研究の最先端2012

    • 著者名/発表者名
      島田 斉
    • 学会等名
      第3回 Chiba Dementia Conference
    • 発表場所
      ホテル・ザ・マンハッタン, 千葉
    • 年月日
      20120927-20120927
    • 招待講演
  • [学会発表] 認知症/糖尿病連関と分子イメージング2012

    • 著者名/発表者名
      島田 斉
    • 学会等名
      認知症と糖尿病について考える会
    • 発表場所
      京成ホテルミラマーレ, 千葉
    • 年月日
      20120809-20120809
    • 招待講演
  • [学会発表] 分子イメージング研究が紡ぐ認知症治療戦略2012

    • 著者名/発表者名
      島田 斉
    • 学会等名
      CHIBA Geriatrics and Metabolism Seminar
    • 発表場所
      京成ホテルミラマーレ, 千葉
    • 年月日
      20120411-20120411
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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