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2010 年度 実績報告書

新規インスリン分泌能評価法の開発およびその遺伝因子との関連に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 22790862
研究機関神戸大学

研究代表者

廣田 勇士  神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (80566018)

キーワード高血糖クランプ / 正常血糖高インスリンクランプ / ディスポジション・インデックス / インスリン分泌能 / インスリン抵抗性 / 遺伝因子
研究概要

平成22年度は、2型糖尿病患者(T2DM)36例、耐糖能異常者(IGT)12例、正常対糖能者(NGT)31例の計79例において、インスリン分泌能および抵抗性の評価を行った。すなわち、DeFronzoが提唱した高血糖クランプ法および高インスリン正常血糖クランプ法(DeFronzo RA : Am J Physiol 6 (237) E214-233, 1979)を連続して行った。
高血塘クランプ法では、200mg/dlの高血塘を維持するようブドウ糖注入を行い、第1相インスリン分泌(開始10分間のAUC IRI)および第2相インスリン分泌(60分後・75分後・90分後のIRIの平均)を評価した。第1相インスリン分泌は、NGT 298±145μU/ml・min、IGT 339±149μU/ml・min、T2DM 74±56μU/ml・minと有意にT2DMで低下していた(P<0.05)。また第2相インスリン分泌は、NGT 1720±1086μU/ml・min、IGT 1992±711μU/ml・min、T2DM 619±417μU/ml・minとこちらも有意にT2DMで低下していた(P<0.05)。また高インスリン正常血糖クランプ法では、グルコース注入率(Glucose Infusion Rate : GIR)は、NGT 10.6±2.1mg/kg/min、IGT 7.2±2.5mg/kg/min、T2DM 6.9±2.6mg/kg/min、と有意にT2DMで低下していた(P<0.05)。終了時の血糖およびIRIで補正したものをインスリン抵抗性指標(insulin sensitivity index : ISI)とするが、GIRと同様の結果であった。
これら高血塘クランプによる第1相インスリン分泌と、高インスリン正常血糖クランプによるISIの積を新規インスリン分泌評価法disposition indexとすると、NGT 40.2士15.3、IGT 23.6±17.3、T2DM 48±3.3と3群間で有意な差を認め(P<0.05)、NGT、IGT、T2DMと進行するにつれて低下していた。
また、同意を得たうえで、末梢血よりDNAを抽出し、TCF7L2、KCNQ1などの報告された遺伝子多型のタイピングを開始した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Age-dependent decline in β-cell function assessed by an oral glucose tolerance test-based disposition index

    • 著者名/発表者名
      Hisako Komada, Kazuhiko Sakaguchi, Kazuo Takeda, Yushi Hirota, 以下4名省略
    • 雑誌名

      Journal of Diabetes Investigation

      巻: (in press)

    • 査読あり
  • [学会発表] 内分泌疾患のグルコースクランプによるインスリン分泌抵抗性評価2011

    • 著者名/発表者名
      井上喜文・坂口一彦・廣田勇士, 以下11名省略
    • 学会等名
      第20回臨床内分泌代謝Update
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター(北海道)(招待講演)
    • 年月日
      2011-01-29

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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