新規インスリン分泌能評価法の開発およびその遺伝因子との関連に関する研究

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22790862
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 代謝学
• 研究機関: 神戸大学
• 研究代表者: 廣田 勇士 神戸大学, 医学部附属病院・糖尿病・内分泌内科, 助教 (80566018)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 糖尿病 / 遺伝因子 / インスリン分泌能 / インスリン抵抗性

研究概要

クランプ法による disposition index (clamp DI)は、正常耐糖能(NGT)、耐糖能異常(IGT)、2型糖尿病(T2DM)と病態が進行するにつれて低下しており、病態の進行とともに低下する膵β細胞の機能を的確に表現できる指標であると考えられた。 また遺伝因子との関連では、日本人で同定された最も重要な疾患感受性遺伝子である KCNQ1のSNPにおいて、リスクアリル保持者は非保持者に対し、IGTの段階で clamp DIの低下を示した。

研究成果

• [雑誌論文] Fujita H, Hara K, Shojima N, Horikoshi M, Iwata M, Hirota Y, Tobe K, Seino S, Kadowaki T (2012)
  • 著者名/発表者名: Fujita H, Hara K, Shojima N, Horikoshi M, Iwata M, Hirota Y, Tobe K, Seino S, Kadowaki T
  • 雑誌名: J Hum Genet 巻: Epub ahead of print
  • DOI: DOI:10.1038/jhg.2012.110
  • 査読あり
• [雑誌論文] C-peptide response to glucagon challenge predicts improvement by liraglutide of both early insulin secretion and glucose tolerance (2012)
  • 著者名/発表者名: Takabe M, Matsuda T, Hirota Y, Hashimoto N, Nakamura T, Sakaguchi K, Ogawa W, Seino S
  • 雑誌名: Diabetes Res Clin Pract 巻: Epub ahead of print
  • DOI: DOI:10.1016/j.diabres.2012.09.036
  • 査読あり
• [雑誌論文] A Minimally Invasive System for Glucose Area under the Curve Measurement using Interstitial Fluid Extraction Technology: Evaluation of the Accuracy and Usefulness with OGTTs in Diabetic and Nondiabetic Subjects (2012)
  • 著者名/発表者名: Sakaguchi K, Hirota Y, Hashimoto N, Ogawa W, Sato T, Okada S, Hagino K, Asakura Y, Kikkawa Y, Kojima J, Maekawa Y, Nakajima H
  • 雑誌名: Diabetes Technol Ther 巻: 14(6) ページ: 485-491
  • DOI: DOI:0.1089/dia.2011.0255.PMID:22537393
  • 査読あり
• [雑誌論文] Age-dependent decline in β-cell function assessed by an oral glucose tolerance test-based disposition index (2011)
  • 著者名/発表者名: Komada H, Sakaguchi K, Takeda K, Hirota Y, Hashimoto N, Okuno Y, Seino S, Ogawa W
  • 雑誌名: Journal of Diabetes Investigation 巻: 2(4) ページ: 293-296
  • DOI: DOI:10.1111/j.2040-1124.2010.00099.x
  • 査読あり
• [学会発表] グルコースクランプ法を用いた内分泌疾患における耐糖能の検討 (2013)
  • 著者名/発表者名: 駒田久子、廣田勇士、坂口一彦、中村友昭、福岡秀規、橋本尚子、井口元三、高橋裕、小川渉、清野進
  • 発表場所: 浜松
  • 年月日: 2013-01-27
• [学会発表] 75g OGTTにおける負荷後1時間血糖値の臨床的意義 (2012)
  • 著者名/発表者名: 駒田久子、坂口一彦、中村友昭、井口元三、橋本尚子、廣田勇士、小川渉、清野進
  • 学会等名: 第49回日本糖尿病学会近畿地方会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2012-11-17
• [学会発表] 褐色細胞腫術前後におけるインスリン分泌能および抵抗性評価 (2011)
  • 著者名/発表者名: 井上喜文、坂口一彦、廣田勇士、駒田久子、奥野陽子、近藤奈央、松木核、高部倫敬、松田友和、橋本尚子、井口元三、高橋裕、清野進、小川渉
  • 学会等名: 第54回日本糖尿病学会年次学術集会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2011-05-20
• [学会発表] oral disposition indexによる膵β細胞機能と年齢の関係 (2011)
  • 著者名/発表者名: 駒田久子、廣田勇士、坂口一彦、奥野陽子、松田友和、橋本尚子、清野進、小川渉
  • 学会等名: 第54回日本糖尿病学会年次学術集会
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2011-05-20
• [学会発表] 内分泌疾患のグルコースクランプによるインスリン分泌抵抗性評価 (2011)
  • 著者名/発表者名: 井上喜文、坂口一彦、廣田勇士、駒田久子、奥野陽子、近藤奈央、松木核、高部倫敬、松田友和、橋本尚子、井口元三、高橋裕、清野進、小川渉
  • 学会等名: 第20回臨床内分泌代謝Update
  • 発表場所: 札幌
  • 年月日: 2011-01-29
• [学会発表] 2型糖尿病患者の高血糖クランプ時のインスリン分泌パターンとその臨床像 (2010)
  • 著者名/発表者名: 駒田久子、坂口一彦、隅田健太郎、神野歩、有村愛子、西海智子、奥野陽子、橋本尚子、廣田勇士、井口元三、小川渉、清野進
  • 学会等名: 第53回日本糖尿病学会年次学術集会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2010-05-28