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2010 年度 実績報告書

脳傷害修復におけるアポE遺伝子の発現制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 22790868
研究機関中部大学

研究代表者

呂 鋭  中部大学, 生物機能開発研究所, 研究員 (80381862)

キーワードFGF-1 / apoE / astrocyte
研究概要

脳の傷害による損傷を修復するために、アストロサイトによるapoE-HDLの産生放出は重要な役割を果たしている。アストロサイトにおけるFGF-1によるapoE遺伝子の制御機構を解明することは、脳障害修復機構とその促進技術開発へ重要な意義をもっている。我々は以前、脳の損傷部周辺のアストロサイトはFGF-1を産生放出し、そのautocrine作用によりapoE-HDL産生を著明に高める。さらにFGF-1はMEK/ERK pathwayを活性化することによりコレステロール生合成を促進し、Akt pathwayを活性化することによりapoE-HDL分泌を促進することを示した。これに基づき、アストロサイトにおけるFGF-1によるapoE遺伝子の制御機構を研究課題として取り組んだ。実施した研究内容と成果;Rat apoE promoterをクローニングし、FGF-1受容体からの情報伝達に関連した転写因子反応部位を標的にFGF-1によるapoE promoterの転写活性を調べた。まず、FGF-1によるLXRα及びapoE mRNA levelはtime-dependentに増加し、FGFR1 inhibitorによって、LXRα及びapoE mRNA level完全に抑制されるが、MEK/ERK inhibitorによって部分的抑制され、PI3K/Akt pathway inhibitorでは影響ないことを明らかにした。siRNA法で、FGF-1誘導したapoEの発現はLXRα dependentであることを証明した。次に、rat apoE gene promoterをクローニングし、六つのreporter gene constructionを作成し、luciferase assayを行って、FGF-1に反応するapoE promoter領域を同定し、これがLXR reactive element (LXRE)であることを証明した。さらに、Chip assay実験で、FGF-1は、rat astrocyteにおいて、内因性apoE promoterのLXREとLXRのassociationを促進することを証明した。ここまでの実験結果は、FGF-1はLXRαを活性化し、apoE promoter領域にあるLXREとのinteractionを介して、apoE geneの発現をenchanceすることを示した。

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公開日: 2012-07-19  

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