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2010 年度 実績報告書

巨核球分化におけるNotchシグナルが担う造血制御機構

研究課題

研究課題/領域番号 22790896
研究機関筑波大学

研究代表者

錦井 秀和  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (30512834)

キーワード巨核球 / Notchシグナル / 造血幹細胞 / 分化運命 / レトロウイルス / センダイウイルス
研究概要

まず、造血幹細胞から未熟巨核球へと分化運命が決定する過程と未熟巨核球が多核化し成熟した多倍体巨核球、最終的に血小板放出へと向かう巨核球成熟過程の経路を詳細に捉えるために、フローサイトメトリーを用いた多重染色法による骨髄中の未分化細胞における最も未熟かつ巨核球へ分化運命が決定した細胞(Megakaryo-Progenitor ; MKP)の同定を行った。その結果、従来骨髄球共通前駆細胞(CMP)分画と考えられていたCD34+/c-Kit+/Sca1-/Lin-分画の一部で巨核球分化抗原の一つであるGPIbα(CD42b)の発現が見られ、この分画の細胞は芽球様の形態であるものの巨核球への排他的な分化能を有しており、純粋なMKPと考えられた。造血幹細胞からこのMKP分画の細胞へと分化する過程(分化運命決定段階)とMKP細胞が多倍体巨核球へと成熟する過程(巨核球成熟過程)にわけ、本研究の目的であるNotchシグナルの役割を明らかにする事とした。Notchシグナル分子であるRBP-JまたはHES1ノックアウトマウス由来の巨核球分化能の評価及び当該遺伝子の強制発現系を構築するために、ノックアウトマウスのコロニー及び高力価かつ低障害性のレトロウイルスとセンダイウイルスを作製し、解析を進める予定である。

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公開日: 2012-07-19  

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