研究課題
若手研究(B)
難治性急性GVHDの治療法として、MSC投与が試みられているが、その作用機序には不明な点が多い。一方、Th17やTregなどが、急性GVHDの病態生理に深く関わっていると推測されている。我々は、MSCがもつ免疫抑制機序の解明のため、MSCのTh17、Treg分化に及ぼす影響を解析した。その結果、MSCはTreg分化を維持し、Th17分化を抑制することが確認された。さらに、プロスタグランジン阻害薬や、トリプトファン分解酵素阻害薬を添加すると、MSCによるTh17分化誘導抑制が解除された。MSCの産生するPGE2やトリプトファン分解酵素が、Th17分化抑制に重要であると考えられた。
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