研究課題
Aire+ mTECの分化プロセスにおけるAireの必要性について、以下の検討を行った。○Temporal fate-mappingによる解析Aire発現細胞をリアルタイムにモニターできるAire/GFPノックインマウス(Aire/GFP-KI)と、成体マウスにおいて任意のタイミングでAireの発現履歴を解析できるタモキシフェン誘導型Cre遺伝子を挿入したノックインマウス(Aire/CreER-KI)との交配によって、Aire発現mTECの分化過程をモニターする系を構築した。本実験系では、RFPレポーターマウス(ROSA-tdRFP)を使用するので、Aire発現mTECの分化プロセスを①GFP single-positive(GFP-SP)、②GFP/RFP double-positive(DP)、③RFP single-positive(RFP-SP)(この段階では、Aire発現のない、いわゆるpost-Aireステージ)の細胞集団として検出できる。実際にタモキシフェン投与直後と投与10目における最終分化段階の細胞をRFP-SP/ RFP-SP + GFP-SP(%)によって算定してみると、投与10目にはpost-Aireステージの細胞が明らかに増加しており、本実験系によってAire発現mTECの分化プロセスが評価できることを確認した。この実験結果を踏まえ、mTECの分化におけAireの役割を解析したところ、Aire欠損状態ではmTECの分化に障害があることが判明した。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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J. Biol. Chem
巻: 287 ページ: 42455-42468
doi:10.1074/jbc.M112.383653