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2012 年度 実績報告書

シェーグレン症候群の病因解明と治療法開発に向けた基礎的な研究

研究課題

研究課題/領域番号 22790938
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

石野 秀岳  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (60464583)

研究期間 (年度) 2010-10-20 – 2013-03-31
キーワードムチン / 免疫 / シェーグレン症候群 / 糖鎖
研究概要

自己免疫において、糖鎖作用の大部分は糖鎖異常に陥った側鎖の部分が影響している。そのため核酸(DNA)、タンパク質に続く第三の鎖状生命分子として、糖鎖分子が大きな注目を浴びている。
本研究ではシェーグレン症候群(SjS)患者唾液、唾液腺内に糖鎖異常に陥ったムチンの存在を証明し、その生理活性などを解明することで、SjSの病因機序におけるムチンの役割を明らかにし、SjSの唾液腺炎特異的な治療薬のターゲットとして、SjS治療への応用を検討した。(京都府立医科大学 倫理委員会申請番号C-907)。
京都府立医科大学耳鼻咽喉科坂口博士の協力のもと、SjS患者より口唇組織を採取した。内科外来においてはガムテストを施行し患者唾液成分を採取した。合計20例の組織と唾液を得ている。
唾液標本をSepharose6-Bを用いてゲル濾過した所、高分子Fractionを認めた。SDS-PAGE 後、PAS 染色を行った。O.D.280 の吸光度の値の上がり方に呼応するように、PAS 染色でバンドが Gel top や濃縮ゲルに検出されている。同様にウェスタンブロッティング後にムチン抗体(Biotin-MLS128/-MLS 132)を用いてムチンの検出を行い、バンドを確認した。更に健常ヒトPBMCでのサイトカイン産生能をELISAで評価した。TNF-α、PGE2ともに有意差を持って、産生能は亢進している事を確認した。患者唾液腺へのムチンの発現について、SjS患者20例の口唇唾液腺生検組織で抗MUC-1,5B抗体,抗MLS128,132抗体を使用して免疫染色を行った。これら全てにおいて、有意差を持って組織内への発現を確認した。
上記よりSjS患者唾液、唾液腺内には糖鎖異常に陥ったムチンが存在し、唾液腺内の炎症に関連していることが判明した。今後は精製を行い、詳細な作用機序の解明が必要とされる。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] EXPRESSION OF ABERRANTLY GLYCOSYLATED MUCINS (TN AND SIALYL TN ANTIGENS) AND MUC1 IN LABIAL SALIVARY GLAND OF PATIENTS WITH SJOGREN’S SYNDROME.2013

    • 著者名/発表者名
      HIDETAKA ISHINO
    • 学会等名
      Annual European Congress of Rheumatology EULAR 2013
    • 発表場所
      Spain Madrid
    • 年月日
      20130612-20130615
  • [学会発表] シェーグレン症候群患者唾液腺内での糖鎖の存在証明とその生物学的活性について の検討2013

    • 著者名/発表者名
      石野 秀岳
    • 学会等名
      第57回日本リウマチ学会総会・学術集会
    • 発表場所
      日本 京都
    • 年月日
      20130418-20130421

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公開日: 2014-07-24  

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