研究課題/領域番号 |
22790940
|
研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
高木 理英 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (00569080)
|
キーワード | アレルギー / 自己免疫病 / Th17 / Th21 |
研究概要 |
ヒトTh17/Th21細胞のヘルパー機能の解明 特定のIgG subtypeへのクラススイッチ圧が、IL-17/21とCD40刺激のGγ3、Iγ3発現に対する効果を検討し、クラススイッチ圧を分子レベルで証明した。 また、B細胞におけるアポトーシス関連遺伝子の発現や寿命延長作用についても検討した。 ヒトTh17/21細胞に特異的に発現する分子の解明 22年度の作業を引き続き行った。同定された分子に対するモノクローナル抗体、ポリクローナル抗体の両方を作成した。 特異的に発現する分子の生理的機能の解明 誘導相、維持相、B細胞への効果相の3つの相を解析した。DCとの相互作用によりナイーブT細胞がTh17/21細胞に分化する段階に標的分子に対する抗体を加えてその効果を観察。 同様な解析は、一旦樹立されたTh17/21細胞を維持する段階、並びにT-B相互作用によるB細胞への効果が現れる段階でも行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
申請者はヒトTh17細胞を世界に先駆けてクローニングした。 この細胞を用いてさまざまな解析を行い、成果を発表してきた。1)ヒト(Th17)/Th21細胞のクローニング、2)ヒトTh17/Th21細胞のヘルパー機能の解明、3)ヒトTh17/Th21細胞に特異的に発現する分子の解明、4)特異的に発現する分子の生理的機能の解明、5)動物モデルでの解析、6)病気との関連の解析を通じ臨床応用への足掛かりを構築する事を目的としている。
|
今後の研究の推進方策 |
動物モデルの解析 Th17病と考えられている、関節リウマチ、多発性硬化症、1型糖尿病、腎炎、好中球性喘息の動物モデルを稼働させている。さらに乾癬モデル、潰瘍性大腸炎、SLE、モデルを加えて、標的分子に対する抗体の効果を検証する。 また抗体だけにとどまらず、標的分子の下流のシグナル伝達阻害剤、標的分子のノックアウトマウスを用いた解析も行う。
|