研究課題
若手研究(B)
マウスに対しA/ Crow/ Kyoto/ 53/ 2004(H5N1)およびヒトに病原性を示さないA/ Duck/ HongKong/ 820/ 80(H5N3)、さらにA/ Duck/ Hong Kong/ 820/ 80(H5N3)をもとにした様々なH5N1株のHA遺伝子をもつ組み換えウイルス(rH5N3H5N1HA)を感染させ病原性を評価した結果、A/ Crow/ Kyoto/ 53/ 2004(H5N1)および上記rH5N3H5N1HAでは体重減少が著しく、高い死亡率を示したがA/ Duck/ Hong Kong/ 820/ 80(H5N3)では体重減少が認められず、死亡率も低かった。また一方で、感染後マウス肺内部でのウイルス増殖量を評価した結果、死亡率の高かったA/ Crow/ Kyoto/ 53/ 2004(H5N1)およびrH5N3H5N1HAを感染させたマウス肺内では高率にウイルスが増殖し、強い細胞傷害と炎症細胞の浸潤、出血が認められたがA/ Duck/ Hong Kong/ 820/ 80(H5N3)では軽度であった。一方、ウイルス感染後の血中炎症性サイトカイン濃度はrH5N3H5N1HA感染マウスにおいてA/ Duck/ Hong Kong/ 820/ 80(H5N3)感染マウスの値と比較して高かったもののA/ Crow/ Kyoto/ 53/ 2004(H5N1)感染マウスの値は必ずしも高いとは言えなかった。
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