研究課題
若手研究(B)
ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)は造血幹細胞移植後など宿主の免疫低下により再活性化し、脳炎などの各種感染症を引き起こす。しかしHHV-6は遺伝的に宿主細胞の染色体に組み込まれて存在する様式があることが知られている。そこでウイルスDNAを検出することでHHV-6感染症を診断するにあたっては、一般のHHV-6再活性化による感染症と明確に区別される必要がある。本研究では、HHV-6の染色体への組み込み機序を中心に検討した。HHV-6の組み込みは染色体末端のテロメア領域に限局することが示唆された。組み込みHHV-6を持つ個体では、通常のHHV-6潜伏感染と比較すると、高コピー数のHHV-6が検出されることから、造血幹細胞移植後早期に高コピー数のHHV-6が検出される場合は、染色体に組み込まれたHHV-6血症である可能性を考える必要がある。
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