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2010 年度 実績報告書

パリスターホール症候群の臨床像の確立

研究課題

研究課題/領域番号 22790972
研究機関信州大学

研究代表者

鳴海 洋子  信州大学, 医学部, 助教 (60523074)

キーワードパリスターホール症候群 / 視床下部過誤腫 / 多指症 / 外性器異常
研究概要

国内におけるパリスターホール症候群(以下PHS)患者の自然歴や臨床像の確立を行うため、本年度は国内のPHS患者の実数把握と試料収集を行った。研究協力が得られた患者はその後分子遺伝学的解析と臨床症状解析を行った。
まず、国内でPHSとして報告された症例について検索した。1983年から2011年の期間に計18回報告され、そのうち、年齢や性別、症状の情報から同一患者と推察される報告を除き、9症例が確認された。
次に、責任著者に宛て、報告患者の研究協力を依頼し、計6人から回答を得た。そのうち、患者の死亡、所在不明などの理由で研究協力が得られなかったのが4例、研究協力希望は2例、無回答は3例であった。また、日本小児遺伝学会を通じて、国内の小児病院に勤務する遺伝科医に問い合わせたところ、現在患者をフォロー中は2施設で、計2例が確認された。そのうち、患者からの研究協力が得られたのは1例であった。
今年度は計7人の患者についてGLI3遺伝子変異の検索を行った。7例中2例でGLI3遺伝子変異が同定された。変異陰性患者は、さらにMLPA法によるGLI3遺伝子コピー数解析を行ったが、これらの検査で明らかな変異が同定された患者はなかった。
GLI3遺伝子変異が同定された2例について詳細な臨床症状を解析したところPHSに特徴的とされる二分喉頭蓋裂、心臓、腎臓などの合併症状を認めず、頻度が少ないとされる外性器奇形や精神発達遅滞が明らかとなり、これらについて学会および論文報告を行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Genital Abnormalities in Pallister-Hall Syndrome : Report of Two Patients and Review of the Literature.2010

    • 著者名/発表者名
      鳴海洋子
    • 雑誌名

      American Journal of Medical Genetics

      巻: 152A ページ: 3143-3147

    • 査読あり
  • [学会発表] Genital Abnormalities in Pallister-Hall syndrome : Two Case Report.2010

    • 著者名/発表者名
      鳴海洋子
    • 学会等名
      The American Society of Human Genetics
    • 発表場所
      米国、ワシントンDC
    • 年月日
      2010-11-05
  • [学会発表] Pallister-Hall症候群3例の臨床症状の検討2010

    • 著者名/発表者名
      鳴海洋子
    • 学会等名
      第55回日本人類遺伝学会
    • 発表場所
      埼玉県さいたま市
    • 年月日
      2010-10-30

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公開日: 2012-07-19  

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