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2011 年度 実績報告書

神経細胞特異的なロコモーション移動の経時的な形態変化と神経極性獲得の機構

研究課題

研究課題/領域番号 22790998
研究機関同志社大学

研究代表者

西村 嘉晃  同志社大学, 高等研究教育機構, 助教 (50508603)

キーワード大脳皮質形成 / 神経細胞移動 / ロコモーション移動 / スライス培養
研究概要

脳形成過程において脳室周辺で誕生した未成熟神経細胞は脳表層側へ向かって移動し、特定の層や神経核へと配置される。この移動の過程に異常が生じるとてんかんや精神遅滞を伴う滑脳症などの脳奇形が惹起されることから、神経細胞移動は脳が正しく機能するために必須な発生段階であると考えられるが、その分子機構については未解明な点が多い。昨年度は大脳皮質のスライス培養法を用いた阻害剤スクリーニングにより、神経細胞移動に影響を与える阻害剤を絞り込んだ。神経細胞移動の過程は、先導突起の伸長・核の移動など複数の段階が連続的に行われるため、本年度はスクリーニングによって得られた阻害剤の標的分子群がそれぞれ神経細胞移動のどの段階を制御しているかを明らかにすることにより、神経細胞移動の機構を総合的に理解することを目指した。
そこで、一つ一つの神経細胞の細胞体の移動速度や形態変化、先導突起や軸索の伸長過程など時間依存的な神経細胞の形態変化を詳細に調べるために、タイムラプス観察の系を改良し、高倍率のレンズを用いて短い時間間隔での撮影を行うことにより、スクリーニングによって得られた阻害剤の標的分子が神経細胞移動に伴う形態変化のどの段階に関与しているかの詳細を調べた。その結果、Cdk5が核の形態変化に関与していることが示された。
尚、平成24年1月に発表された論文において形態変化の解析に重要な要素が新たに示されたため、今後は更なる詳細な分析の必要になる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成24年1月に発表された論文において形態変化の解析に重要な要素が新たに示されたため、追加実験・詳細な分析の必要が生じたため。

今後の研究の推進方策

ロコモーション移動のメカニズムを明らかにするため、神経細胞の移動時の形態変化をより詳細に観察する必要がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] Angiogenesis in the developing cerebral cortex2011

    • 著者名/発表者名
      Yoshiaki V. Nishimura
    • 学会等名
      The 1st Asia-Pacific Vascular Biology Meeting
    • 発表場所
      東京ステーションコンファレンス(東京)
    • 年月日
      20111208-20111210
  • [学会発表] ライブイメージングを用いた発生期大脳皮質における神経細胞移動の制御機構の解析2011

    • 著者名/発表者名
      西村嘉晃
    • 学会等名
      第43回日本臨床分子形態学会学術集会
    • 発表場所
      大阪医科大学(大阪)
    • 年月日
      20110909-20110910
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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