• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

神経芽腫におけるNLRR1のシグナル伝達制御機構の解明と分子標的治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22791016
研究機関千葉県がんセンター(研究所)

研究代表者

高取 敦志  千葉県がんセンター(研究所), 小児がん研究センター, 研究員 (40455390)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード癌 / シグナル伝達 / NLRR / ノックアウトマウス
研究概要

平成24年度では、前年度までのスクリーニングの結果得られた細胞増殖効果を抑制するNLRR1抗体の認識エピトープを同定するために、NLRR1の部分欠損型発現ベクターを用いて検討した結果、NLRR1の細胞外領域における抗体認識ドメインが明らかとなった。そのドメインを含むペプチドアレイを用いてさらなる検討を行った結果、NLRR1抗体の認識エピトープが明らかとなった。また、抗体の可変領域のうち相補性決定領域についてその遺伝子配列の決定も行い、NLRR1抗体の性状を明らかにした。細胞増殖抑制効果については、神経芽腫以外の細胞株を用いてさらなる検討を行った結果、乳癌由来細胞株、肺癌由来細胞株及び骨肉腫由来細胞株においても、増殖抑制効果が認められた。以上の結果をもとに、特許出願を行う。
一方、NLRR1ノックアウトマウスは低体重であり、神経細胞のみならずマウス胎仔線維芽細胞の増殖能も著しく減少することから、様々な器官・組織においてNLRR1欠損の影響を受けていることが考えられる。その表現型のため、前年度において成体における影響を検討するための個体数の確保が計画通り進まなかったが、平成24年度では個体数を増やすことができた。オスのノックアウトマウスのうち、野生型と同程度に成長を示した個体を用いて生殖能力を検討したところ、生殖能力に対してノックアウトが直接的に影響を及ぼさないことが示唆された。そこで、神経芽腫モデルであるN-mycトランスジェニックマウスとのコンパウンドKOマウスの作出を開始した。今後、NLRR1欠損が神経芽腫の発生に与える影響を検索する予定である。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] NLRR1 enhances EGF-mediated MYCN induction in neuroblastoma and accelerates tumor growth in vivo2012

    • 著者名/発表者名
      Hossain S., Takatori A.
    • 雑誌名

      Cancer Research

      巻: 72(17) ページ: 4587-96

    • DOI

      DOI: 10.1158/0008-5472.CAN-12-0943

    • 査読あり
  • [学会発表] 増殖シグナルを制御するNLRR1を標的とした進行神経芽腫に対する治療用単クローン抗体の開発2012

    • 著者名/発表者名
      高取 敦志 等
    • 学会等名
      第54回日本小児血液・がん学会学術集会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(神奈川県)
    • 年月日
      20121130-20121202
  • [学会発表] NLRR1, a direct target of MYCN, regulates cell growth both in vitro and in vivo and can be a therapeutic target against high-risk neuroblastoma2012

    • 著者名/発表者名
      Atsushi Takatori 等
    • 学会等名
      SIOP2012
    • 発表場所
      バービカン・センター(イギリス・ロンドン)
    • 年月日
      20121006-20121008
    • 招待講演
  • [学会発表] NLRR1によるEGFおよびIGFシグナルの制御メカニズムと新規分子標的治療法の可能性2012

    • 著者名/発表者名
      高取 敦志 等
    • 学会等名
      第71回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      ロイトン札幌(北海道)
    • 年月日
      20120919-20120921
  • [学会発表] NLRR1, a direct target of MYCN, regulates cell growth both in vitro and in vivo and can be a therapeutic target against high-risk neuroblastoma2012

    • 著者名/発表者名
      Atsushi Takatori 等
    • 学会等名
      Advanced Neuroblastoma Research (ANR) 2012
    • 発表場所
      フェアモント・ロイヤル・ヨーク(カナダ・トロント)
    • 年月日
      20120618-20120621

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi