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2012 年度 実績報告書

HGFがヒト髄膜細胞のMMP-9発現に及ぼす影響~出血後水頭症の治療開発に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 22791024
研究機関旭川医科大学

研究代表者

岡本 年男  旭川医科大学, 医学部, 助教 (20431405)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード出血後水頭症 / HGF / TGF-beta1 / MMP-9 / ヒト髄膜細胞
研究概要

昨年度までに我々は、高濃度の hepatocyte growth factor (HGF) 刺激によってヒト髄膜細胞のmatrix metalloproteinase (MMP)-9 産生が増加することをin vitroで証明し、出血後水頭症がHGFの作用によって軽快する可能性を示した。一方、実際の患者髄液中には transforming growth factor (TGF)-beta1 が存在しており、出血後水頭症発症に寄与する重要な因子として知られている。今年度は、より実際の病態に近い条件、すなわちTGF-beta1存在下でHGFのMMP-9産生促進作用がどのように変化するのかを検討した。昨年度同様、ヒト髄膜細胞 (HMC) を用い、ヒトリコンビナントTGF-beta1 10 ng/ml 存在下と非存在下において、ヒトリコンビナントHGF 10 ng/ml による刺激を行い、MMP-9 mRNA発現量をsemi-quantitative RT-PCRにて検討したところ、TGF-beta1非存在下ではHGFによるMMP-9 発現増加作用はほとんど認められなかったが、TGF-beta1 存在下においてはMMP-9 発現増加作用は有意に増加することが判明した。
昨年度までの研究では、HGF 100 ng/mlという高濃度の刺激によってHMCのMMP-9産生増加を認めていたが、実際の病態においては、より生理的濃度に近い10 ng/mlのHGF刺激でもMMP-9発現増加が認められた。このことは、HGFを用いた出血後水頭症治療応用の可能性を示すものと考えられる。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2014-07-24  

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