研究課題
若手研究(B)
ダウン症に合併する一過性骨髄異常増殖症(transient abnormal myelopoiesis, TAM)は、通常自然軽快する。しかし、一部に早期死亡例があり、その多くは肝線維症による肝不全が原因である。線維化をきたす病態として、種々の成長因子や高サイトカイン血症の関与が考えられている。そこで、今回TAMとケモカインおよびTGF-β1の関連を検討した。結果は、肝障害を呈する高危険因子群で有意に血清CCL2が高値であった。TAMの肝線維化にCCL2が関与していることが考えられた