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2011 年度 実績報告書

サイトカイン、転写因子測定による新生児仮死と脳室内出血の免疫学的病態解析

研究課題

研究課題/領域番号 22791036
研究機関自治医科大学

研究代表者

小池 泰敬  自治医科大学, 医学部, 助教 (00382903)

キーワード超低出生体重児 / 新生児仮死 / インドメタシン / サイトカイン / 転写因子
研究概要

これまでに、自治医大NICUに入院した15例の超低出生体重児と独協医大NICUに入院した11例の超低出生体重児のサイトカイン測定を行った。
子宮内感染の有無による、サイトカイン濃度の検討において、子宮内感染を伴った症例では、出生時よりIL-6、IL-8、TNFα、INFγ、G-CSF、MCP-1が高値を示し、生後低下することが確認された。一方で、子宮内感染を伴わず出生した超低出生体重児においては、同様のサイトカインが生後に上昇し、子宮内感染症例よりも高値を取ることが確認された。子宮内感染のあった症例では、慢性肺疾患などとの関連が報告されているが、子宮内感染を伴わない超低出生体重児においても、長期合併症と慢性炎症との関連が示唆された。この内容は、第115回日本小児科学会学術集会で報告した。
また、脳室内出血予防のためのインドメタシン投与を行っている自治医大症例(INDあり群)と、インドメタシン投与を行っていない独協医大症例(INDなし群)のサイトカイン濃度の比較では、IL-6,IL-8,MCP-1は両群で差がなかったが、TNFα、IL-1β、IFNγ、IL-10など炎症に関わる他のサイトカインは、INDあり群で生後低下傾向を示したのに対し、INDなし群では低下せず、両群間で有意差を認め、インドメタシンによる脳室内出血予防の機序の一つであることが推測された。この内容は、本年7月の第48回周産期新生児学会学術集会で報告予定である。
転写因子については、まだ測定できておらず、今後、測定する予定である。また、仮死の症例数が少なく、症例が集まり次第、サイトカイン、転写因子を測定し、その病態解析を進める予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] CAM群および非CAM群における超低出生体重児の生後2週間のサイトカインプロファイルの経時的推移2012

    • 著者名/発表者名
      小池泰敬
    • 学会等名
      第115回日本小児科学会学術集会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2012-04-20

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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