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2012 年度 実績報告書

”Fetus as a patient”-胎児に対する幹細胞移植の治療戦略-

研究課題

研究課題/領域番号 22791044
研究機関独立行政法人国立成育医療研究センター

研究代表者

井原 規公  独立行政法人国立成育医療研究センター, 生殖・細胞医療研究部, 研究員 (50425716)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード胎児治療 / 幹細胞移植 / 免疫寛容 / キメリズム
研究概要

<胎児移植治療モデルの確立> 胎児幹細胞移植治療モデルにより、正常免疫能を持つキメラマウスを作成した。成熟マウスにおいては異種抗原をもつ細胞移植は生着しないことも確認している。また、ドナー細胞の生着率を増加させるよう、生後4週目のキメラマウスに少量のブスルファンを併用した骨髄造血幹細胞の2次移植を行ったところ、ほとんど全ての血液細胞がドナー細胞に置換されたマウスも確認された。さらに、疾患マウスを用いて胎児幹細胞移植治療を行い、ドナー細胞の生着の確認とともにその治療効果を評価する方法について検討した。
<治療効果が十分得られるレベルのキメリズムの獲得が可能な治療法の開発> ドナー細胞が生着した先天性代謝異常症キメラマウスを用いて、症状の改善の有無と程度について検討した。ドナー細胞が1%程度生着していれば臨床症状が顕著に改善され、寿命、骨格、生殖能力に関して完全に表現型が治癒されている個体も確認された。組織学的にもドナー細胞が分化および生着していることを明らかにした。
<ヒト間葉系幹細胞の規格化> 得られたヒト幹細胞に対して、網羅的発現遺伝子解析(Affimetrix社GeneChipによる解析)ならびにモノクローナル抗体を用いた既知の分子発現解析を行った。使用するモノクローナル抗体は、ヒトES細胞のマーカーとして知られているSSEA分子群、TRA1、Oct-3/-4、STRO-1等の間葉系幹細胞候補マーカーも含んでいる。
<異種動物成分を排除したヒト間葉系幹細胞培養法・維持法の標準化(完全ヒト型培養システムの開発)> 臍帯血・子宮内膜・月経血・胎盤・脂肪などのヒト組織から間葉系幹細胞を誘導し、その際、ヒト血清ならびにヒト液性因子のみ、あるいは無血清培地を用いた培養法を確立しつつある。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

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公開日: 2014-07-24  

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