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2011 年度 実績報告書

新規モデルマウスを用いたデノボメラノーマの病態解析と治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22791092
研究機関中部大学

研究代表者

熊坂 真由子  中部大学, 生命健康科学研究所, 研究員 (90469023)

キーワードメラノーマ / モデルマウス / 色素細胞
研究概要

本研究では、デノボメラノーマと母斑関連メラノーマを組織学的、分子生物学的方法を用いて比較することで、デノボメラノーマの組織学的、分子生物学的特徴付けを行うと共に、その発症の分子メカニズムを解析することを目的としている。
1)母斑関連メラノーマモデルマウス、デノボメラノーマモデルマウス由来の腫瘍から抽出したRNAを用いて行ったマイクロアレイの結果から、良性腫瘍と比べて、デノボメラノーマにおいて特異的に発現量が減少あるいは増加する可能性のある遺伝子の選別を行った。これらの遺伝子に関してReal-time PCR法を用いて再現性の確認を行ったところ、個体差が原因と思われるサンプル間でのばらつきが検出されたため、さらにサンプル数を増やし解析を進めた。その結果、デノボメラノーマにおいて発現量が非常に減少するP遺伝子の選別に至った。次に、P遺伝子の発現量をデノボメラボーマ、母斑関連メラノーマと分類されたヒトメラノーマにおいてReal-time PCR法を用いて発現解析を行ったが、デノボメラノーマ特異的に発現量が低下する傾向は見られなかった。原因の1つとして、デノボメラノーマと母斑関連メラノーマを生化学的手法を用いて分類する方法が確立されていないため、病理学的方法からは2種類のメラノーマの混同を避けられないことが挙げられる。そこで、解析方法を変え、デノボメラノーマの発症に関わるE遺伝子との発現量の相関を調べると、非常に強い相関が検出された。このことから、P遺伝子は少なくともE遺伝子と関与することでメラノーマ発症に関わっていることが示唆された。
2)母斑関連メラノーマ、デノボメラノーマの両メラノーマの発症に関わる可能性がある遺伝子としてG遺伝子を選別し、論文として報告した。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2013 2012 2011 その他

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Enhanced carcinogenicity by coexposure to arsenic and iron and a novel remediation system for the elements in well drinking water.2013

    • 著者名/発表者名
      熊坂真由子
    • 雑誌名

      Archives of Toxicology

      巻: 87 ページ: 439-447

    • DOI

      10.1007/s00204-012-0964-6

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Reduced GNG2 expression levels in mouse malignant melanomas and human melanoma cell lines.2012

    • 著者名/発表者名
      矢嶋伊知朗
    • 雑誌名

      American Journal of Cancer Research

      巻: 2 ページ: 322-329

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Barium inhibits arsenic-mediated apoptotic cell death in human squamous cell carcinoma cells.2012

    • 著者名/発表者名
      矢嶋伊知朗
    • 雑誌名

      Archives of Toxicology

      巻: 86 ページ: 961-973

    • DOI

      10.1007/s00204-012-0848-9

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A novel hairless mouse model for malignant melanoma.2012

    • 著者名/発表者名
      ウェンディンタン
    • 雑誌名

      Journal of Dermatological Science

      巻: 65 ページ: 207-212

    • DOI

      10.1016/j.jdermsci.2011.10.010

    • 査読あり
  • [雑誌論文] L-cysteine as a regulator for arsenic-mediated cancer-promoting and anti-cancer effects.2011

    • 著者名/発表者名
      加藤昌志
    • 雑誌名

      Toxicological In Vitro

      巻: 25 ページ: 623-629

    • DOI

      10.1016/j.tiv.2010.12.012

    • 査読あり
  • [学会発表] 発癌リスクを亢進させる重金属複合汚染に有効な浄化剤の開発2013

    • 著者名/発表者名
      矢嶋伊知朗
    • 学会等名
      第83回日本衛生学会学術総会
    • 発表場所
      石川県(金沢大学)
    • 年月日
      20130324-20130326
  • [学会発表] メラノーマにおけるGNG2の機能2012

    • 著者名/発表者名
      矢嶋伊知朗
    • 学会等名
      第24回日本色素細胞学会学術大会
    • 発表場所
      滋賀県(長浜バイオ大学)
    • 年月日
      20121123-20121125
  • [学会発表] バリウムはc-SRC活性化を介してヒトケラチノサイト細胞株の癌化を誘導する2012

    • 著者名/発表者名
      矢嶋伊知朗
    • 学会等名
      第82回日本衛生学会学術総会
    • 発表場所
      京都府(京都大学)
    • 年月日
      20120324-20120326
  • [備考] 中部大学生命健康科学研究所ホームページ

    • URL

      http://stu.isc.chubu.ac.jp/LHS/laboratory/problem/index.html

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公開日: 2014-07-24  

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