研究課題
平成23年8月までにPDD100例、健常者100例、統合失調症100例、注意欠陥/多動性障害30例の測定データを収集する。これらの測定データを解析することでPDDの前頭葉で異常が認められる部位及び関連する精神症状を明らかにし、疾患診断のカットオフ値を設定する。更に、統合失調症、注意欠陥/多動性障害のNIRSデータについても、PDDと識別できるかどうか検討し、データを直接比較することで病態の差異についても評価する。平成22年度中に52チャンネルのNIRS機器(ETG4000)を用いて20名のPDD患者のデータを測定した。また、PDDの病態を画像のみならず多方面から検討するために、PDDの大家系サンプルを対象にエクソンシーケンスを行い、PDDの前頭葉機能異常の基盤となる遺伝子の変異についての解析を行い、"Exome sequencing of a multiplex family with Asperger's disorder"としてWorld Congress on Psychiatric Geneticsにて報告した。また、PDD、注意欠陥/多動性障害との関連が指摘されているTourette's syndromeについて、"Factors affecting clinicians' decision as to whether to prescribe psychotropic medication or not in trbatment of tic disorders"として、Brain and Development誌に投稿した(現在印刷中)。健常対照者のデータは既に約100名測定しており、統合失調症患者のデータも約100名、注意欠陥/多動性障害患者のデータも約30名、既に測定している。
すべて 2011 2010
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)
Brain and Development
巻: (in print)(掲載確定)