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2011 年度 実績報告書

水道水中リチウム濃度が思春期の精神保健、自殺関連問題に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 22791158
研究機関財団法人東京都医学総合研究所

研究代表者

西田 淳志  財団法人東京都医学総合研究所, 精神行動医学研究分野, 主任研究員 (20510598)

キーワード水 / リチウム / 水道水 / 思春期精神保健
研究概要

近年の疫学研究により、水道水中のリチウム濃度と地域一般人口中の自殺率との間に有意な関連があることが複数の研究によって報告され、水道水中の微量なリチウム濃度が自殺予防に寄与する可能性が示唆されている。本研究では、大規模な思春期一般人口標本を対象とした疫学研究を実施し、学校区の水道水中リチウム濃度とその校区中学生集団における精神保健問題やいじめ行動の頻度との関連を検討することを目的としている。研究初年度の予備的調査を経て、研究2年目にあたる本年度は、高知県の思春期疫学調査データとリンクさせるための該当校区の水道水を研究協力機関の支援を受けて収集し、そのリチウム濃度測定を行った。リチウム濃度測定については、複数の機関に対して分析を依頼し、その信頼性の確認を行っている。水道水中のリチウム濃度と疫学データとの関連を分析するために、疫学データの解析方法の検討を行った。また、三重県の思春期疫学データとリンクさせるための校区ごとの水道水収集作業を継続している。本年度の調査により得られたデータを詳細な解析にかけ、中学生集団における自殺関連問題(自傷行為や希死念慮)、気分に関する問題、衝動的行為等の頻度と水道水中のリチウム濃度との関連を次年度に明らかにするための基盤が整った。研究最終年の来年度においては、本年度収集データ基づいた解析を行い、水道水中の微量リチウム濃度と精神保健問題との関連を明らかにする。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究最終年における解析に必要なデータ収集が概ね順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

複数の独立した分析機関におけるリチウムの濃度分析を行い、そのデータ精度を高め、疫学データとの関連について詳細に検討を行う。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] but also body mass index is relebant to suicidal ideation and self-harm be2012

    • 著者名/発表者名
      hita K, Shimodera S, Nishida A, et
    • 雑誌名

      J Nerv Ment Dis

      巻: 200 ページ: 305-309

    • 査読あり
  • [雑誌論文] agoraphobia is associated with the symptoms and location of a patient's fir2012

    • 著者名/発表者名
      ra N, Nishimura Y, Nishida A, et al
    • 雑誌名

      Biopsychosoc Med

      巻: 6 ページ: 12

    • 査読あり
  • [学会発表] 生物学的精神医学研究におけるコホート研究の役割2011

    • 著者名/発表者名
      西田淳志
    • 学会等名
      第33回日本生物学的精神医学会
    • 発表場所
      東京(招待講演)
    • 年月日
      2011-05-22

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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