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2012 年度 実績報告書

水道水中リチウム濃度が思春期の精神保健、自殺関連問題に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 22791158
研究機関公益財団法人東京都医学総合研究所

研究代表者

西田 淳志  公益財団法人東京都医学総合研究所, 精神行動医学研究分野, 主任研究員 (20510598)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワードリチウム / 水道水 / 思春期 / 精神保健 / 衝動性
研究概要

目的:近年、水道水中に含まれる微量なリチウム濃度と地域における自殺率との有意な関連を示す複数の報告がある。本研究では、精神保健疫学調査による思春期の衝動性、自殺関連問題、精神的健康度、等と学校区の水道水源中リチウム濃度との関連について検討した。方法:無記名自記式任意協力調査で得られた高知県内18の公立中学校在籍生徒2345名(男性51.3%:平均年齢13.8歳)のデモグラフィックデータ、希死念慮様観念、自傷行為、対人暴力、対物暴力、いじめ、精神的健康度(GHQ-12)を収集し、それらと各学校水道水源中リチウム濃度との関連を検討した。18校区の水道水中リチウム濃度の平均は0.55 μg/L (SD=0.58)、 LogLi 平均は -0.56 (SD=0.65)であった。結果:各学校区水道水源中リチウム濃度は、思春期における低い対人暴力と有意に関連し(OR=0.72, 95%CI: 0.56 to 0.92, p<0.010)、それらの関係は、年齢、性別、身長、体重、睡眠時間、学校生徒数、両親との同居、推定SESを調整後も有意であった(OR=0.69, 95%CI: 0.51 to 0.93, p<0.016)。構造法的式モデルによる解析では、LogLiが衝動性と有意に関連し、その衝動性を介してLogLiとGHQ-12スコアが関連することが明らかとなった(x2 = 19.37, df = 5, p =.002, CFI = .984, RMSEA = .035, AIC = 63.37, BCC = 63.50) 。考察・結論:水道水源中リチウム濃度は思春期精神保健に関連する重要な環境因子であることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] A greater number of somatic pain sites is associated with poor mental health in adolescents: a cross-sectional study2013

    • 著者名/発表者名
      Syuntaro Ando
    • 雑誌名

      BMC Psychiatry

      巻: 17 ページ: in press

    • DOI

      13:30. doi: 10.1186/1471-244X-13-30.

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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