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2012 年度 実績報告書

ゆがみ補正と画像融合法を応用した手術ナビゲーション法の開発と乳癌温存療法への応用

研究課題

研究課題/領域番号 22791173
研究機関千葉大学

研究代表者

風間 俊基  千葉大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70375781)

研究期間 (年度) 2010-04-01 – 2013-03-31
キーワード乳がん / MRI / CT / 手術
研究概要

乳癌温存療法の中核をなす温存手術は、残存のない腫瘍切除が必須であるが、他方、QOLの点からは最大限の乳腺組織を残すことが求められる。これら相反する要求を満たすため、腫瘍の進展範囲の正確な診断と手術範囲決定ナビゲーションへの応用が最重要の課題である。造影MRIにより正確な病変進展範囲の評価が可能となってきたが、手術時と検査時の病変の移動・変形などのため、手術範囲決定ナビゲーションへの応用は進んでいない。腫瘍の進展範囲の正確な診断と手術範囲決定ナビゲーションへの応用として、近年進歩の著しい画像融合技術、3次元画像処理技術を応用して解決するのが本研究の目的である。ならびに腫瘍進展のより正確な診断のために造影MRIの撮影方法改善、将来的な手術ナビゲーションも念頭に非造影MRI(拡散強調画像)の乳がんにおける有用性も検討した。
造影CTによる乳がん範囲決定と手術ナビゲーションへの応用を行った。試行錯誤の後、上肢を固定すると、乳房の形状の変化ならびに腫瘍の移動が少なくなることがわかったので固定具を使用することにした。38例段階での検討では断端陽性率は15.8%とこれまでの背臥位造影MRIによるナビゲーションでの断端陽性率19.2%(同様の症例の腹臥位MRIで範囲決定して手術した場合の断端陽性は約40%であった)よりも低い値であり、手術ナビゲーションとしては最善の方法である可能性が示唆された。
非造影MRI(拡散強調画像)などの研究では下記のとおり3個の査読ある英字紙にて学術論文発表と5個の学会発表を行うことができた。それらでは、「MRI拡散強調画像で癌化学療法の効果を予測できること」、「化学療法後のMRI拡散強調画像で予後を予測できること」、「3TのMRIでは従来と異なる脂肪抑制方法が有用であること」が示され、臨床的に有用であった。

現在までの達成度 (区分)
理由

24年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

24年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] Diffusion-weighted imaging reflects pathological therapeutic response and relapse in breast cancer2013

    • 著者名/発表者名
      Fujimoto Hほか
    • 雑誌名

      Breast Cancer

      巻: 未定 ページ: 未定

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Comparison of lymphoscintigraphy and indocyanine green lymphography for the diagnosis of extremity lymphoedema2013

    • 著者名/発表者名
      Akita Sほか
    • 雑誌名

      J Plast Reconstr Aesthet Surg

      巻: 66 ページ: 792-8

    • DOI

      10.1016/j.bjps.2013.02.023.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Apparent diffusion coefficient correlation with oesophageal tumour stroma and angiogenesis2012

    • 著者名/発表者名
      Aoyagi Tほか
    • 雑誌名

      Eur Radiol

      巻: 22 ページ: 1172-7

    • DOI

      10.1007/s00330-011-2359-0.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Diffusion-weighted MRI as an adjunct to mammography in women under 50 years of age: An initial study2012

    • 著者名/発表者名
      Kazama T
    • 雑誌名

      J Magn Reson Imaging

      巻: 36 ページ: 139-44

    • DOI

      10.1002/jmri.23626.

    • 査読あり
  • [学会発表] 乳がんの拡散強調画像におけるパーフュージョンの影響と診断への影響

    • 著者名/発表者名
      風間俊基
    • 学会等名
      日本医学放射線学会総会
    • 発表場所
      横浜
  • [学会発表] 3T乳腺MRIにおける脂肪抑制法の検討 2-point Dixon法と周波数選択的脂肪抑制法の比較

    • 著者名/発表者名
      金子和歌子
    • 学会等名
      日本医学放射線学会総会
    • 発表場所
      横浜
  • [学会発表] Carcinoma ex pleomorphic adenomaのMRI所見 いかにして癌と診断するか

    • 著者名/発表者名
      横田元
    • 学会等名
      日本医学放射線学会総会
    • 発表場所
      横浜
  • [学会発表] RI拡散強調画像による乳癌術前化学療法効果と予後の検討

    • 著者名/発表者名
      藤本浩司
    • 学会等名
      日本外科学会総会
    • 発表場所
      千葉
  • [学会発表] リンパ浮腫診断におけるリンパシンチグラフィーとICG蛍光リンパ管造影の比較

    • 著者名/発表者名
      小坂 健太朗
    • 学会等名
      日本マイクロサージャリー学会
    • 発表場所
      北九州

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公開日: 2014-07-24  

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