研究概要 |
安静時脳機能画像により得られる脳灰白質間のfunctional connectivity、拡散強調画像により得られるトラクトグラフィに基づく解剖学的な白質線維のstructural connectivityを統合的に解析する手法を構築する上で基礎となる、MRI画像の撮像条件や解析手法の違いによる影響について引き続き検討し、関連学会(日本磁気共鳴医学会大会 2011; 日本医学放射線学会秋季臨床大会 2011; European Congress of Radiology (ECR 2012))にて発表し、査読のある英語論文(Takao et al, Human Brain Mapping 2012; Takao et al, Journal of Magnetic Resonance Imaging 2011; Takao et al, Neuroimage 2011)として出版した。これらの成果をふまえて、拡散強調画像および安静時脳機能画像を用いて脳のコネクティビティを統合的に評価する方法について決定し、正常被験者の拡散強調画像および安静時脳機能画像のデータに対して適応し、その妥当性を確認した。近年、拡散強調画像ではさまざまな撮像手法が考案されており、structural connectivityの評価の精度も改善されてきている。これらの新しい撮像法を応用し、今後、さらに精度の高いコネクティビティ評価へとつなげていく計画である。
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