脳機能MRI・拡散強調画像による脳コネクティビティの解析システムの確立とその応用

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 22791178
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 放射線科学
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 高尾 英正 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (10444093)
• 研究期間 (年度): 2010 – 2012
• キーワード: 核磁気共鳴画像(MRI) / 拡散強調画像 / 安静時脳機能画像 / コネクティビティ

研究概要

安静時脳機能画像により得られる脳灰白質間のfunctionalconnectivity、拡散強調画像により得られるトラクトグラフィに基づく白質線維のstructuralconnectivityを統合的に解析する上で基礎となる、MRI画像の撮像条件等の違いによる影響について検討し、スキャナ間およびスキャナ内における再現性、経時安定性、アップグレードが与える影響などについて示した。これらをふまえて、拡散強調画像および安静時脳機能画像を用いて脳のコネクティビティを統合的に評価する方法について検討し、正常被験者のデータに適応し、その妥当性を確認した。今後、さらに精度の高いコネクティビティ評価へとつなげていく予定である。

研究成果

• [雑誌論文] Effect of scanner in longitudinal diffusion tensor imaging studies. (2012)
  • 著者名/発表者名: Takao H, Hayashi N, Kabasawa H, Ohtomo K.
  • 雑誌名: Hum Brain Mapp. 巻: 33(2) ページ: 466-77
  • DOI: doi:10.1002/hbm.21225.
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effect of head size on diffusion tensor imaging. (2011)
  • 著者名/発表者名: Takao H, Hayashi N, Inano S, Ohtomo K.
  • 雑誌名: Neuroimage. 巻: 57(3) ページ: 958-67
  • DOI: doi:10.1016/j.neuroimage.2011.05.019.
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effect of scanner in longitudinal studies of brain volume changes. (2011)
  • 著者名/発表者名: Takao H, Hayashi N, Ohtomo K.
  • 雑誌名: J Magn Reson Imaging. 巻: 34(2) ページ: 438-44
  • DOI: doi:10.1002/jmri.22636.
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effect of scanner in asymmetry studies using diffusion tensor imaging. (2011)
  • 著者名/発表者名: Takao H, Hayashi N, Ohtomo K.
  • 雑誌名: Neuroimage. 巻: 15;54(2) ページ: 1053-62
  • DOI: doi:10.1016/j.neuroimage.2010.09.023.
  • 査読あり
• [雑誌論文] Computational analysis of cerebral cortex. (2010)
  • 著者名/発表者名: Takao H, Abe O, Ohtomo K.
  • 雑誌名: Neuroradiology. 巻: 52(8) ページ: 691-8
  • DOI: doi:10.1007/s00234-010-0715-4
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effects of gradient non-linearity correction and intensity non-uniformity correction in longitudinal studies using structural image evaluation using normalization of atrophy (SIENA). (2010)
  • 著者名/発表者名: Takao H, Abe O, Hayashi N, Kabasawa H, Ohtomo K
  • 雑誌名: J Magn Reson Imaging 巻: 32(2) ページ: 489-92
  • DOI: doi:10.1002/jmri.22237
  • 査読あり
• [学会発表] Sex dimorphism in white matter integrity. (2012)
  • 著者名/発表者名: Hidemasa Takao, Naoto Hayashi, Kuni Ohtomo.
  • 学会等名: European Congress of Radiology (ECR 2012)
  • 発表場所: Vienna (Austria)
  • 年月日: 20120301-05
• [学会発表] 脳とテンソル画像 (2011)
  • 著者名/発表者名: 高尾英正、大友邦
  • 学会等名: 日本医学放射線学会秋季臨床大会
  • 発表場所: 海峡メッセ下関(山口県)
  • 年月日: 20111021-23
• [学会発表] 頭の大きさは拡散テンソル画像に影響を与える (2011)
  • 著者名/発表者名: 高尾英正、林直人、大友邦
  • 学会等名: 日本磁気共鳴医学会大会.
  • 発表場所: リーガロイヤルホテル小倉(福岡県)
  • 年月日: 20110929-1001
• [学会発表] 脳拡散テンソル画像におけるス キャナの影響 (2010)
  • 著者名/発表者名: 高尾英正、林直人、阿部修、椛沢宏之、 大友邦
  • 学会等名: 日本磁気共鳴医学会大会
  • 発表場所: つくば国際会議場(茨城県)
  • 年月日: 20100930-1002