研究概要 |
本研究の目的は,解剖学的な位置の特徴を利用することによって,脳ドックにおけるコンピュータ支援診断システムを高度化することである.本年度の研究成果は,(1)Visible Korean Human画像を参照画像として,2次元MR画像と参照画像をマッチングする技術を開発し,2次元MR画像の解剖学的位置情報を取得する手法を開発した.(2)開発した2次元MR画像の解剖学的位置情報を用いることによって,ラクナ梗塞と血管周囲腔拡大の鑑別性能が向上することを示した.(3)Visible Korean Human画像を参照画像として,3次元MRA画像と参照画像をマッチングする技術を開発し,3次元MRA画像の解剖学的位置情報を取得する手法を開発した.(4)開発した3次元MRA画像の解剖学的位置情報を用いることによって,未破裂脳動脈瘤の検出精度が向上することを示した.(5)また,Visible Korean Human画像を参照画像として用いることによって,MRA画像における8つの主幹動脈瘤の自動分類を行う手法に改良を加えた.
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