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2011 年度 実績報告書

呼吸器機能画像における低線量画像法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 22791197
研究機関神戸大学

研究代表者

神山 久信  神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (30546487)

キーワードコンピュータ断層撮影 / X線被曝 / 呼吸器 / 機能画像
研究概要

今年度は,肺気腫領域の機能画像評価として,現在までに取得した画像をもとに更なる低線量CTにおける機能画像診断を目的における評価を主に行った.現在,低線量CTで主流となりつつあるIterative Noise Reduction Techniqueという技術を用いることで更なる低線量化を図ることが出来ると考える.本研究は肺気腫患者を対象とし,気管支評価として気管支内腔容積評価と気管支壁肥厚評価という評価法を用いて,呼吸機能画像において,低線量CTにおけるIterative Noise Reduction Techniqueを用いた画像評価と用いなかった場合の画像評価を通常線量CTと比較することを目的としたものである.今回用いた画像における線量は通常線量では150mAs,低線量CTでは25mAsであり,約17%に低減している.
この研究における結果は以下の通りである.
1.標準線量の画像とIterative Noise Reduction Techniqueを用いた画像では全例解析が可能であったが,Iterative Noise Reduction Techniqueを用いない画像では解析不能な症例があった.
2.Iterative Noise Reduction Techniqueを用いた画像評価では標準線量で得られた評価と強い相関が見られた,
3.気管支内腔容積評価において両者のばらつきが軽減するとともに,呼吸機能との有意な相関が見られた.
これにより,Iterative Noise Reduction Techniqueを用いることで更なる低線量化を行うことができるという結論に至った.この研究結果は,北米放射線学会,欧州放射線学会などに積極的に成果の発表を行うとともに,海外一流誌や国内学会誌などに論文掲載として発表する予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

肺気腫を対象とした研究分野においてはおおむね順調に進展していると考えているが,間質性肺炎や肺高血圧症などの他の疾患に関しては,ソフトウエアーの改良が進んでいない状態であるため.

今後の研究の推進方策

肺気腫を対象とした研究に関しては他の手法に関して低線量化の研究を進めていく.
また,間質性肺炎や肺高血圧症などの他の疾患に関しては,最初に従来の評価手法を用いて評価を行い、解析を進めていく.またソフトウエアーの改良に関しても他分野を参考しながら積極的に進めていく.

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公開日: 2013-06-26  

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