喀血症例に対し肺潅流 CT (dual energy CT)を用いた肺潅流像と肺血流シンチを撮影し、画像比較を行った。肺潅流 CT から得られた肺潅流像は、肺潅流像の分布(histogram)を作成し、肺血流 SPECT 像やプラナー像と比較した。肺潅流 CT では、喀血例における肺潅流不均衡の病態を数値化し評価した。喀血例に対して、侵襲的な血管造影により関与血管を同定し、体循環-肺循環短絡を観察することで、肺潅流 CT の潅流異常域と過潅流域が一致するか検討した。また、dynamic な肺動脈造影と static な肺血流シンチと比較し、喀血部位を特定するとともに、体循環-肺循環短絡を直接的に画像化する試みを行った。上記で数値化した値を、SPSS で解析を試みたが、症例数の蓄積が得られず有意な結果を得ることができなかった。
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