本研究では、陽子線線量測定にポリマーゲル線量計を臨床応用することを目的とし、線量評価時の自作プログラム開発およびX線CTを用いたCT値における線量評価方法の検討を行った。従来の線量評価ではデータ点が32点など多点測定で行われてきたが、自作プログラムを用いることで測定点が2点から4点へと変化させた場合に線量評価値が変化しないことが判明し、少ないデータ点でも線量評価が可能でありかつ効率良く実施可能であることが示された。また、ポリマーゲル線量計のCT値による線量評価については薄いスライス厚の設定が可能であり、陽子線の深部線量測定において有効であった。また3次元の詳細なデータ収集が可能となった。一方でスライス厚を薄くしボクセルサイズを小さくするとノイズが増加するという結果も得られた。
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