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2011 年度 実績報告書

脳血管内治療時の被ばく測定法標準化と放射線防護剤併用治療に関する基礎的臨床研究

研究課題

研究課題/領域番号 22791231
研究機関財)冲中記念成人病研究所

研究代表者

早川 幹人  財)冲中記念成人病研究所, 研究員 (80450229)

キーワード放射線 / 脳神経疾患
研究概要

放射線透視画像を利用するInterventional radiology(IVR)は低侵襲であることから、頭頚部を含む様々な疾患の治療に広く用いられている。しかしIVRによる被ばく線量は癌の放射線治療に次いで大きく、頭頚部IVR(脳血管内治療)においても急性放射線障害である脱毛の発生が報告され、長期的な人体への影響(晩発性障害)も懸念されている。そこで本研究では以下の3点を主な目的とした。
1.実際の脳血管内治療において、多数の放射蛍光ガラス線量計(RPLD)を用いた直接的被ばく線量測定法(Radirec[○!R])を普及するための標準化を行う。
2.IVR治療の透視・撮影放射線による患者組織損傷の程度を客観的に評価するため、術前後で患者血漿・尿を採取し、酸化的DNA損傷の指標である8-hydroxydeoxyguanosine(8-OHdG)を定量し、急性/晩発性放射線障害の程度と患者被ばく線量の相関を解析する。
3.放射線防護作用を有すると報告されているedaravone(脳保護剤、商品名ラジカット)のIVRに於ける放射線障害予防効果を探るため、当院治療患者を対象とした前向き臨床研究を実施し、その臨床的有用性を明らかにする。
当該年度は、放射線防護作用を有すると報告されているedaravone(脳保護剤、商品名ラジカット)のIVRに於ける放射線障害予防効果を探るための当院治療患者を対象とした前向き臨床研究の前段階として、脳血管内治療症例にRadirec[○!R]を用いた高精度線量分布データの収集、およびRPLD読み取り値から皮膚透過線量を算出するための標準化手法の確立を行なった。今後、8-OHDG定量、および前向き臨床研究の実施予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

皮膚透過線量を算出するための標準化手法の確立において、当初の予定以上の症例数を要した。

今後の研究の推進方策

今後、8-OHDG定量、および前向き臨床研究の実施予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Precise mapping system of entrance skin dose during endovascular embolization for cerebral aneurysm2011

    • 著者名/発表者名
      Moritake T, Hayakawa M, Matsumaru Y, Takigawa T, Koguchi Y, Miyamoto Y, Mizuno Y, Chida K, Akahane K, Tsuboi K, Sakae T, Sakurai H.
    • 雑誌名

      Radiation Measurements

      巻: 46 ページ: 2103-2106

  • [学会発表] 眼球水晶体遮蔽装置の開発と効果の検証2011

    • 著者名/発表者名
      大山高一, 盛武敬, 松丸祐司, 他
    • 学会等名
      第26回日本脳神経血管内治療学会総会
    • 発表場所
      幕張
    • 年月日
      2011-11-26

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公開日: 2013-06-26   更新日: 2014-09-19  

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