末梢神経障害や脊髄損傷時における、神経損傷の程度や再生の可否に関する情報は、治療方針の決定に対して重要であり、その指標となり得る分子プローブの開発が求められている。本研究では、神経特異的接着分子(NCAM)に対するペプチドリガンドを誘導体化した^<64> Cu標識PET分子プローブを構築し、NCAMを高発現した腫瘍移植マウスをモデル動物としたPET研究を実施した所、腫瘍部位の可視化に成功した。より集積性を高める戦略として、ペプチドリガンドを多量体化、高分子量化したデンドロン型のPET分子プローブの合成にも成功した。
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