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2010 年度 実績報告書

膵臓癌の超早期診断を目的としたMRI用分子プローブの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22791237
研究機関独立行政法人国立がん研究センター

研究代表者

吉本 光喜  独立行政法人国立がん研究センター, 研究所, 主任研究員 (00345638)

キーワード膵がん / RGDペプチド / MRI / 分子イメージング / 早期診断
研究概要

膵臓癌は最も予後不良な癌種の一つであり、腫瘍径2cm未満の腫瘍に限っても5年生存率は57%である。また、早期の段階から転移が見られ、外科的治療が困難な症例が多いことから、転移前の超早期診断が、予後の改善において非常に重要である。本研究課題では、膵臓癌で高発現しているα_vβ_3インテグリンに着目し、RGDペプチドを利用したMRI用分子プローブを開発する。
磁性体(Gd、Fe、Mn)の封入とRGDペプチド修飾可能なリポソームをDSPC、Cholesterol、PEG-DSPE、Mal-PEG-DSPEから合成し、マレインイミドを介してRGDペプチドを結合させることに成功した。RGDペプチドの有無によるα_vβ_3インテグリンへの標的指向性を確認するために、ヒト膵がん細胞(Panc-1)を用いて^<125>I-エキスタチンに対する50%結合阻害濃度(IC_<50>)を測定した。その結果、RGD修飾リポソームのIC_<50>は2-6μM(脂質量として)であったのに対し、RGD未修飾リポソームでは^<125>I-エキスタチンの結合を阻害しなかった。このことから、RGD修飾リポソームのα_vβ_3インテグリンに対する標的指向性を確認することができた。また、磁性体としてFe-デフェロキサミンの本リポソームへの導入についても確認した。
今後、緩和時間の測定や担癌マウスを用いた体内分布、イメージングの検討を進めていく。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Imaging study of pancreatic ductal adenocarcinomas in Syrian hamsters using X-ray micro-computed tomography (CT)2010

    • 著者名/発表者名
      Kitahashi T, Yoshimoto M.
    • 雑誌名

      Cancer Sci.

      巻: Vol.100 ページ: 1761-1766

    • 査読あり
  • [学会発表] ^<111>In-DOTA-c(RGDfK)を用いたハムスター発がんモデルにおける早期膵がんイメージング2011

    • 著者名/発表者名
      早川卓也
    • 学会等名
      第131年会日本薬学会
    • 発表場所
      ツインメッセ静岡(静岡)
    • 年月日
      2011-03-30
  • [学会発表] ハムスター化学発がんモデルにおける^<111>In-DOTA-c(RGDfK)を用いた早期膵がんイメージング2010

    • 著者名/発表者名
      吉本光喜
    • 学会等名
      第25回発癌病理研究会
    • 発表場所
      松島一の坊(宮城)
    • 年月日
      2010-08-26

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公開日: 2012-07-19  

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