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2010 年度 実績報告書

新規内因性血管、リンパ管新生制御因子の癌増殖、転移に関する機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 22791242
研究機関旭川医科大学

研究代表者

齊藤 幸裕  旭川医科大学, 医学部, 特任助教 (80540583)

キーワード癌 / 遺伝子 / 血管新生 / リンパ管新生
研究概要

内因性血管、リンパ管新生制御因子として我々が同定したCold Shock Domain Pritein A(CSDA)は正常組織では心臓と骨格筋に特異的に発現していることが明らかとなっている。しかし癌細胞では正常組織では全く見られなかったCSDA発現がほぼ臓器に関係なく高発現していることを見出した。そこでまず発癌過程におけるCSDA発現の変化を明らかにしCSDAの調節が癌増殖、転移の抑制に繋がるか、また腫瘍マーカーとなるか検討した。マウス肺癌細胞のcell lineであるLL/2を用いてmRNAを抽出しreal time PCRにてCSDAの発現を検討したところ、細胞培養皿のコンフルエントの状態によって同一の癌細胞の集団でも増殖の過程でCSDAの発現が変化することが明らかとなった。このことは同じ細胞培養系でもCSDAを発現している細胞と発現していない細胞が混在していることが示唆された。このことはマウス大腸癌細胞CT26やヒト子宮癌細胞Helaにおいても同じ結果であった。この結果を踏まえ、同一癌細胞集団内でのCSDA発現の多様性が癌の悪性度や分化度に関与しているかもしれないと考えた。さらにこの癌細胞の多様性は癌幹細胞の概念に一致するかもしれないと考えた。そこで平成23年度では、1.癌細胞を癌幹細胞表面マーカーを用いて幹細胞とその他の分画に分け、それぞれの分画でのCSDAの発現を確認する、2.癌細胞のCSDAの発現をコントロールすることで幹細胞としての特性をコントロールできるか検討する、ことを目的とした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Critical Roles of Cold Shock Domain Protein A as an Endogenous Angio genesis Inhibitor in Skeletal Muscle2011

    • 著者名/発表者名
      Yukihiro Saito, et al.
    • 雑誌名

      Antioxidants & Redox Signaling

      巻: (In press)

    • 査読あり
  • [学会発表] Cold Shock Domain Protein A, Novel Repressor of Tumor-Angiogenesis and Lymphangiogenesis for Cancer Gene Therapy2010

    • 著者名/発表者名
      Yukihiro Saito
    • 学会等名
      The 8th Korea-Japan Joint Symposium on Vascular Biology
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2010-12-02
  • [学会発表] Cold Shock Domain Protein A, as an Endogenous Angiogenesis Inhibitor in Skeletal Muscle2010

    • 著者名/発表者名
      Yukihiro Saito
    • 学会等名
      The 51st Annual Meeting of Japanese College of Angiology International Session
    • 発表場所
      旭川
    • 年月日
      2010-10-15

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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