研究課題
若手研究(B)
COPD(慢性閉塞性肺疾患)は肺が過膨張し、弾性収縮力を失った状態である。肺の外表面を弾性収縮力をもった素材を被覆することにより、肺の過膨張を是正し、弾性収縮力を回復する治療法の開発を目的とする。ビーグル成犬肺に対して可塑性の素材でネットを設計・製作し、肺へ直接被覆したモデルを作成した。このモデル犬では、治療具装着前後一週間でCT撮影をおこない、肺の容量縮小効果を確認した。圧・容量曲線の測定を行った結果、肺の弾性コンプライアンスの減少(弾性収縮力の増加)を確認した。モデル犬(2頭)治療具装着後12ヶ月経過後も生存中であり、効果の持続が確認された。しかしながら一年経過後のモデル犬には一部無気肺、また肺炎のために死亡するモデルが認められた。(1/2)解剖所見では被覆した治療器具の物性の弾性収縮力が消失しており、また癒着および炎症所見が高度に認められた。
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General Thoracic and Cardiovascular Surgery
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