我々はレチノイン酸を用いたin vitro cell conversion Treg(RA-Treg)を作成し、(1) RA-Tregを無処置マウスに末梢より投与し、RA-Tregが腸間膜リンパ節などに有意に到達することを確認した。さらに投与後18時間でピークに達することを確認した。これらを(2)小腸虚血再灌流マウス(3)同種同系小腸移植マウス(4)同種異系小腸移植マウスの3群に施行したところTregの集積・増加は(3)=(4)=(2)>(1)となり虚血再灌流障害がTreg増加に関与している可能性が示唆された。しかしこれらの細胞が投与されたTregなのか、あるいはnaiveが持つTregなのかを一部のサンプルを除き検証できていないためこれらを確認が必要である。また同種異系小腸移植マウスの拒絶反応の抑制効果を今後引き続き検討する。
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