研究課題
若手研究(B)
ビサボロールは胆管癌、膵癌細胞株において増殖抑制能、アポトーシス誘導能を有していた。この作用は癌特異的であり正常膵上皮由来細胞株では認めなかった。網羅的遺伝子解析よりビサボロールの作用機序にはPI3K-AKTシグナルが関与しており、これらのシグナルの減弱およびこのシグナルの下流に存在するEGR1の亢進を明らかにした。またヒト膵癌皮下発癌マウスモデルへのビサボロールの週1回3週連続経口投与により、ビサボロール投与群において有意な増殖抑制効果を認め、腹膜播種モデルにおいてもビサボロール投与群において、腹膜播種の減少を認めた。ビサボロールは胆管癌、膵癌において抗腫瘍効果を有しており、新規癌治療法となる可能性が示唆された。
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Cancer Sci.
巻: 102 ページ: 2199-205