上部消化管吻合ラットモデルを作成し、吻合部bursting pressure、腹壁創skin wound breakingstrengthを測定すると、著しい個体差を認めた。フローサイトメトリーでリンパ球解析を行ったところ、経口摂取不能なラットでは肝還流液中リンパ球数の著しい低下ならびにフェノタイプ変化を認め、個体差には免疫反応変化も関与していると思われた。絶食環境下(3日間)における免疫応答反応変化をマウスで検討した。絶食によりNKT細胞分画は増加、NK細胞では分画に変化は認めなかったがTRAILやCD69の活性化マーカー発現増加を認め、絶食により自然免疫反応増強が引き起こされることが明らかとなった。
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