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2011 年度 実績報告書

肝細胞癌における門脈浸潤関連遺伝子RDBPの発現および機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 22791285
研究機関山口大学

研究代表者

飯田 通久  山口大学, 医学部附属病院, 助教 (50554797)

キーワード肝細胞癌 / 門脈浸潤 / RDBP
研究概要

NELF (negative elongation factor)はRNA polymeraseHによる転写伸長を阻害することで、転写を調節するが、RDBP(RDRNAbindingprotein,別名NELF-E)はNELFのsubunitの1つで、この転写制御で重要な役割を演じる蛋白である。、我々は平成22年度にRDBPはHCV陽性肝細胞癌(以下HCV-HCC)においてmRNAおよびタンパクレベルの発現解析を行い、HCV-HCCでRDBP発現が上昇し、脱分化、腫瘍の増殖、門脈浸潤と関与していることを見出した。今回、肝癌細胞株におけるRDBPの機能解析および発現制御の機序を検討した。
肝癌細胞株のHLE、SK-hep、HepG2、Hep3B、Huh-6、Huh-7からタンパクを抽出し、Westernblotにて最もRDBPタンパクの発現が高かったHLEを用いて機能解析をおこなった。HLEにsiRNAによるKnockdownを行い、MTS assayによる細胞増殖解析およびinvasion assayを行った。RDBP knockdown株はMTS assayにて有意な増殖能の低下を認め、(p<0.05)、invasionassay.にて有意な浸潤能の低下を認めた(p<0.05)。またHCC摘出標本から抽出したDNAのRDBPプロモーター領域のメチル化状態とRDBP発現量の検討を行ったが相関は認めず、RDBPの発現制御にメチル化は関与していないと思われた。
これらの結果からRDBPは細胞増殖および浸潤に関与しており、HCV-HCCの分子標的となりうる可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 肝細胞癌における転写関連因子RDBPの発現とその意義2011

    • 著者名/発表者名
      飯田通久
    • 学会等名
      日本消化器外科学会
    • 発表場所
      国際会議場(名古屋)
    • 年月日
      2011-07-15
  • [学会発表] 肝細胞癌におけるRDBPの発現とその機能2011

    • 著者名/発表者名
      飯田通久
    • 学会等名
      日本外科学会
    • 発表場所
      (震災のため誌上発表)
    • 年月日
      2011-04-01

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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