研究概要 |
消化器癌における癌細胞および正常細胞由来のミトコンドリアDNAとHELA細胞由来のρ0細胞を元としたCybrid細胞を)樹立し、Back groundを比較した後にIn Vitro, In vivoの実験を行った。膵臓癌由来のcybrid細胞に関してはH21年までにその意義を発表しており、今年度以降は他の消化器癌においても同様な結果が得られるかの検討である。 1)ミトコンドリアDNAのシークエンスが解明している(mit map, http://www.mitomap.org/)消化器癌cell lineCAPAN1、BxPc3、Panc1、Hs766TをミトコンドリアDNAのdonor細胞とするCybrid細胞を作製した。更にCybrid細胞のBack GroundがWild mtDNA cybridと相違ないかを検討し、Doubling timeにおいてWild typeがやや速い事が判明した。更にin vittroにおいて抗癌剤ジェムザール(GEM)、シスプラチン、タキソールにおいて抗癌剤耐性に差を認めた。 2)カスパーゼ活性は上位のカスケードにおいて活性を認めた。Cytchrome C dependent apoptosisであった。(2)ROSについてもMutant mtDNAにおいて発生量は多かった。Complex Iを阻害することによりanti-apoptosisを認めたことでROSの産生能力とapoptosis耐性に密接な関連があることが分かった。
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