研究課題
若手研究(B)
ラットの cranial window model を用いた研究結果から、sphingosylphosphorylcholine (SPC)-Rho-kinase 系が引き起こす脳血管攣縮は血清コレステロール値だけではなく血管平滑筋細胞内の総コレステロール濃度によって制御されていることが判明した。また、脳血管培養細胞を用いた研究結果から、本研究で用いたコレステロール除去刺激による血管平滑筋細胞内のコレステロールと血管平滑筋細胞膜におけるラフトの減少が確認された。以上の結果から、血管平滑筋の総コレステロール濃度の上昇がラフトの形成を誘導し、脳血管の攣縮機構を制御している可能性が示唆された。本研究結果は、脳血管攣縮発症の予測や予防的治療に強く貢献し、臨床的にも極めて大きな意義を有すると思われた。
すべて 2011 2010
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件)
Stroke
巻: 42(3) ページ: e134
脳血管攣縮
巻: 26巻 ページ: 79-81