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2011 年度 実績報告書

関節炎マウスにおける合成microRNA投与による関節炎治療効果

研究課題

研究課題/領域番号 22791385
研究機関広島大学

研究代表者

中佐 智幸  広島大学, 病院, 病院助教 (60467769)

キーワード関節リウマチ / microRNA / 関節炎 / 炎症 / 関節破壊
研究概要

目的 non-coding RNAであるmicroRNA(miRNA)が、様々な疾患に関与していることが明らかとなっている。関節リウマチ(RA)においても、いくつかのmiRNAがその病態に関与していることが示されており、本研究の目的は、炎症に関与するmiRNAであるmiRNA-146や、アポトーシスに関与するmiRNA-15a、破骨細胞分化に関与しているmiRNA-223に関して、これらの合成miRNAを関節炎マウスに静脈注射し治療効果を検討することである。
方法 DBA1Jマウスを用いてコラーゲン関節炎を作製し、尾静脈からアテロコラーゲンと混合した合成miRNAを投与した。投与後4週で、レントゲン評価、組織学的評価を行った。
結果 合成miRNA-146を投与した群では、レントゲン上関節破壊が抑制されており、組織学的評価においても、関節面の破壊は軽度であった。In vitroでは、末梢血単核球からの破骨細胞分化誘導においてmiRNA-146を過剰導入すると破骨細胞分化が抑制され、また正常あるいは関節リウマチの滑膜細胞に炎症性サイトカインを添加し、miRNA-146を過剰導入すると、Cox2、MMP3の発現が抑制された。miRNA-15a,223を投与した群では、明らかな差は見られなかった。
考察 本研究結果より、miRNA-146の全身投与により関節破壊が抑制できることがわかった。しかし、滑膜炎が軽度残存しており、より効果的な治療成績を得るためには投与方法、量等、さらなる検討が必要である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The inhibitory effect of microRNA-146a expression on bone destruction in collagen-induced arthritis mice2011

    • 著者名/発表者名
      中佐智幸
    • 雑誌名

      Arthritis & Rheumatism

      巻: 63(3) ページ: 1582-1590

    • DOI

      10.1002/art.30321

    • 査読あり
  • [学会発表] コラーゲン関節炎におけるmicroRNA-146aによる骨破壊抑制2012

    • 著者名/発表者名
      中佐智幸
    • 学会等名
      第10回JCBJD研究講演会
    • 発表場所
      六本木ヒルズ(東京都)(招待講演)
    • 年月日
      2012-02-18

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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