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2011 年度 実績報告書

骨・関節表現型におよぼすMMP2変異の影響の解明

研究課題

研究課題/領域番号 22791386
研究機関九州大学

研究代表者

福士 純一  九州大学, 大学病院, 助教 (40444806)

キーワードMMP2 / 骨破壊 / 骨溶解症
研究概要

ヒトMMP2遺伝子変異は、多関節の関節破壊と骨粗鬆症を呈する多中心性骨溶解症(Winchester症候群)を生じる。ムチランス型の関節リウマチに類似した病態が、プロテアーゼの不活性型変異で生じることは興味深いが、その分子機序については、全く明らかとなっていない。関節炎および骨吸収を生じる新たな病態機序の解明は、関節リウマチや骨粗鬆症の新たな治療法の開発へつながる可能性があり、臨床的にも極めて重要な課題である。骨溶解症の動物モデルの作成およびin vivoでの機能解析を行うべく、遺伝子改変マウスの作成を計画した。
先行研究においてpCAGGSベクターを用い、全組織に変異型MMP2を過剰発現するトランスジェニック(Tg)マウスを作成したところ、生殖能力を持たない表現型を呈したため、本研究では組織特異的にトランスジーンを過剰発現させることを計画した。LoxP配列をもつpCALNL5ベクターに変異型MMP2を組み込むと、Cre非存在下ではネオマイシン遺伝子が発現するが、Cre存在下では変異型MMP2が発現する。この発現カセットを用いて作成したTgマウスさせ、皮膚や骨といったI型コラーゲンが発現する組織に変異型MMP2を過剰発現させるため、Coll-Creマウスとの交配の準備を行っている。さらに、骨芽細胞や破骨細胞、軟骨細胞などで特異的に変異型MMP2を発現させるため、それぞれ特異的なプロモーターの下流に変異型MMP2を組み込んだ発現カセットを準備している。in vitroでの発現を確認の上、Tgマウスの作成を次年度に予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

遺伝子改変動物の繁殖が、計画よりも遅い。また、発現ベクターの作成に遅れがある。

今後の研究の推進方策

引き続き、トランスジェニックマウスの作成、繁殖、交配を行う。進捗状況に応じては、発現カセットを新たに作成して、再度のマウス作成を試みる。

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公開日: 2013-06-26  

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