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2010 年度 実績報告書

筋再生過程に関与する新規分子の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 22791389
研究機関熊本大学

研究代表者

中山 由紀  熊本大学, 大学院・先導機構, 特任助教 (30332381)

キーワード筋ジストロフィー / 筋再生 / 骨格筋
研究概要

申請者はDMD患者に筋萎縮や筋力低下をもたらす因子やmdxマウスの筋再生を促進する因子を同定するために、mdxマウスと正常マウス骨格筋由来の細胞株を作成し、マイクロアレイ解析を行った。その結果、機能不明のRAMP (regeneration-associated muscle protease)、および細胞周期進行抑制能を有すると報告されているBrinp 3を同定した。RAMPは720アミノ酸からなる分泌タンパク質である。RAMP mRNAの発現解析により、骨格筋の再生過程にRAMPが関与する可能性が示唆されている。Brinp3は神経分化過程で特異的に発現誘導されることが報告されているが、その機能は明らかになっていない。マウス筋芽細胞株C2C12への筋分化誘導によりBrinp3 mRNAの発現が亢進することが分かった。C2C12にBrinp3 siRNA導入したところ、筋分化が抑制されることが分かった。これらの結果は、Brinp3が骨格筋再生過程に関与することを示している。本研究では、RAMPおよびBrinp3が筋再生過程にどのように関与しているのか、その実態を明らかにすることを目的とする。
本年度はRAMPコンディショナルノックアウトマウスの作成に着手した。既に、骨格筋特異的にCreリコンビナーゼを発現するMCK-Creマウスの導入が済んだ。今後、RAMPコンディショナルノックアウトマウスを作成し、骨格筋におけるRAMPの機能を明らかにする予定である。また、RAMPは細胞外基質に存在し、他の分子の安定性に関与する可能性が得られた。今後詳細に検討する予定である。Brinp3については、yeast two hybrid assayにより結合分子の同定を行い、7つの候補を得ることができた。これらの候補分子がBrinp3と結合するのか、免疫沈降実験により検討している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] ケモカインCXCL14を介した摂食と糖代謝の調節2010

    • 著者名/発表者名
      原孝彦、 種子島幸祐、 岡本士毅、 中山由紀、箕越靖彦
    • 雑誌名

      自律神経

      巻: 47 ページ: 248-251.

  • [雑誌論文] CXCL14 deficiency in mice attenuates obesity and inhibits feeding behavior in anovel environment.2010

    • 著者名/発表者名
      Tanegashima K., et al.
    • 雑誌名

      PLoS One

      巻: 5 ページ: e10321

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Antibody-assisted enhancement of biological activities of CXCL14 in human monocytic leukemia-derived THP-1 cells and high fat diet-induced obese mice.2010

    • 著者名/発表者名
      Tanegashima K., et al.
    • 雑誌名

      Experimental Cell Research

      巻: 316 ページ: 1263-1270

    • 査読あり
  • [学会発表] マウスセルトリ細胞におけるレチノイン酸を介したニューレギュリン発現機構の解析2010

    • 著者名/発表者名
      植村彩乃、中山由紀、江頭恒、安部眞一
    • 学会等名
      第35回比較内分泌学会
    • 発表場所
      静岡県コンベンションアーツセンター
    • 年月日
      20101100

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公開日: 2012-07-19  

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