研究課題
若手研究(B)
敗血症における脳微小循環に関するin vivoでの初めての情報である。敗血症モデルラットにおいて、敗血症早期では脳血管内皮拡張能は障害されない。敗血症性脳症では、脳血管内皮機能が障害され、脳血管のアセチルコリンに対する反応性が低下するという仮説をもとに、性差を含めて検討したが、それが否定された。仮説どおりの結果は得られなかったが、逆に敗血症性脳症の病態生理として、早期では脳血管内皮機能はあまり関与しないことが示唆された。