作用機序の異なる強心薬PDEIII阻害薬ミルリノンとカルシウム感受性増強作用薬レボシメンダンが心筋スタニングに対する心筋保護効果を得るための投与時間とその機序について研究した。ミルリノンの虚血再灌流直後の投与は心筋スタニングからの回復を改善し、その機序はp38 MAPKを介する薬理学的ポストコンディショニング効果であるとこが証明された。レボシメンダンは虚血再灌流20分後からの投与では改善を認めたが虚血再灌流直後の投与では改善を認めなかった。レボシメンダンの心筋スタニングからの回復改善効果は直接的な陽性変力作用と証明された。
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